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滋賀県長浜市 賤ケ岳

Shizagatake,Nagahama city,Shiga

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Sep. 2012 中山辰夫

長浜市木之本大音

標高:421.19m

琵琶湖の北端に位置する山で、木之本町と余呉町の境界にあって「新雪−賤ケ岳の大観」として琵琶湖八景の

一つに数えられている。

山頂から北に余呉湖を見下ろし、南に琵琶湖、竹生島、湖北・湖東地方の田園風景を南東には小谷山、虎御前山

と、広がる眺望は四季を通じてそれぞれに楽しいスポットである。

JR余呉駅からはハイキングコースで、木之本町大音からはリフトを利用して登れる。

賤ケ岳山頂にある「古戦場」の碑などから、山頂で合戦があったとも思われているが、賤ケ岳の戦いは、柴田勝家

の本陣−玄蕃尾城から、羽柴秀吉本陣−田上山城までの余呉町内を中心に多くの陣城を構築し、二ヶ月に及ぶ対峙

戦の後、4月20日・21日にかけての3ケ所においての二日間の戦いである。

本来は「余呉の庄の合戦」といわれるべきであるが、決定的に勝利に導いたのが賤ケ岳からの総攻撃であったこと

から「賤ケ岳の合戦」の名で知られるようになった。

賤ケ岳砦跡にある「賤ケ岳戦址碑」碑文は籠手田安定による

山頂の「兵士の像」

「糸繰りの里」大音の集落を山に向かって進む。途中、誓海寺、西光寺がある。

リフト乗り場近辺

あじさいの青色が輝いている。登山道のスタート口。

リフトで登る 見晴らしよし

リフトを降りて約300m登る。突然視界が開け余呉湖が目に飛び込む。

途中にある合戦戦没者を弔うお堂。地元の人たちが守っている。

頂上へ向かう。頂上までは約100mほど。

正面の山は小谷山

頂上に到着

砦跡

「兵士の像」「戦址碑」がある。「賤ケ岳戦址碑」碑文は籠手田安定による

余呉湖が見渡せる

賤ケ岳より南を見る。小谷城と虎御前山城跡

賤ケ岳より北を見る。(堂木山砦・神明山砦・東野山城・玄蕃尾城・行市山砦跡)

≪参考≫

賤ケ岳の合戦 天正11年(1583)

天正10年(1582)本能寺の変で自害した織田信長亡き後の覇権を争った「天下分け目の戦い」で、家督争い

に端を発した羽柴秀吉と柴田勝家との合戦。

天正11年(1583)4月20日賤ケ岳北側の山から余呉湖畔、柳ケ瀬方面で決戦が行われ、秀吉はこの勝利

により天下人への足がかりを得た。

この合戦で功名を挙げた秀吉子飼の若武者は後に賤ケ岳の七本槍と呼ばれ、秀吉のもとで大名へと昇進した。

福島正則、片桐且元、脇坂安治、糟屋武則、加藤嘉明、加藤清正、平野長泰

参考資料≪賤ケ岳合戦城郭群調査報告書、みーな、近江城郭探訪、など≫

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