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滋賀県長浜市 徳円寺

Tokuenji,Nagahama city,,Shiga

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June 10,2018 中山辰夫

江州伊香三十三カ所 観音霊場めぐり

番外 普門山 徳円寺  (馬頭観音立像) 

長浜市西浅井町庄

西浅井町庄の集落は国道303号の永原の信号からさほど離れていない。徳円寺は西浅井町に多い曹洞宗のお寺。

     

馬頭観音立像は徳円寺の本尊として本堂内に安置されている。 滋賀県指定文化財 

    

庄の山手にあった大通寺文珠堂で造られたが、源平合戦で堂が焼かれ、運び出されたが、この場所で急に重くなり動かせず、ここにお堂を建てて祀ったとされる。

詳細

       

観音菩薩では珍しい怒りの相をあらわす変形観音の一つ。本堂内には本像のほか、右に不動明王、左に毘沙門天が配されている。

滋賀県指定有形文化財 鎌倉時代 像高:80cm 木造(カヤ材) 一木造 古色 玉眼なし

馬頭観音立、頭上に馬頭を配し、三面八臂、炎髪、三目、瞋目開口で、上歯列をみせ、牙が上出している 各手には武器を持っている。

斜めに伸びる腕は線対称、一番上の両腕は水平に上げてから上に90度曲げている。

一番の特徴は、両足のつま先を上げ、踵だけで立って足の裏を見せるというユニークな姿勢。この立ち方は、像容を図示した「図像(ずぞう)」に見られる坐像で足裏を見せるような坐り方の影響といわれている。

鎌倉時代後期(13世紀後半)頃の作と考えられ、全国的にも数少ない馬頭観音像の遺例として貴重とされる。

厨子には、向って右側に不動明王、左側に毘沙門天が配置される。

馬頭観音像は滋賀県では作像が少なく、その多くは湖北方面に集中し、長浜市内には6躯見られる。馬頭観音は人間の煩悩を食べて下さり、お参りすると心清らかになって帰れるといわれる。

徳円寺

長浜市西浅井町庄1083

宗派:曹洞宗 開基:不詳 中興:慶長年間(1596〜1615) 舜達 山中にあった天台宗の一坊が前身ともいわれる。

               

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