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滋賀県長浜市 八木浜

Yagihama,Nagahama city,Shiga

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June 2,2018 大野木康夫  source movie

八木浜は長浜市の旧びわ町、姉川河口の南浜から約2km北に位置する集落です。

集落内に余呉型のヨシ葺屋根の民家が7軒残っており、旧代官屋敷である中村家住宅が平成30年5月18日付け文化審議会答申により、重要文化財に指定される見込みです。

集落内には駐車できる空地が何箇所かありますが、駐車できるかどうか調べていなかったので、集落の北にある奥びわスポーツの森の駐車場を利用しました。

八木浜神社

八木浜町789

旧称は恵比寿神社で、祭神は事代主命と誉田別命です。

十日戎を行う近畿最北端の神社だそうです。

         

境内から見た田園風景

  

集落内風景

点在するヨシ葺屋根の民家

それ以外の民家も、かつてヨシ葺きであったなごりが残るなど、風情があります。

                   

中村家住宅

八木浜町809

登録有形文化財でしたが、重要文化財指定答申の直前に指定解除となっています。

湖北地方において最大級規模の近世農家建築(近世以前/民家)

中村家住宅は,琵琶湖北東岸の八木浜集落に所 在する。

近世に代官などを務めた上層農家の住宅で,外周の一部に堀をとどめる広大な敷地の北寄りりに主屋を構え,周囲に表門や土蔵などを建てる。

主屋は18世紀中期の建築とみられ,入母屋造,茅葺の主体部の周囲に下屋などを設ける大規模な農家建築である。

広い土間と,ニウジと呼ばれる居室の上部に梁を十字形に架けて一体的空間をつくる,

当地に広く分布する余呉型と呼ばれる民家形式の特徴をもつ。

中村家住宅の主屋は建築年代が概ね明らかで,余呉型民家として最大級の規模と典型的な軸部構成をもちつつ,土間の拡張や堅固な扠首構造に,家格に応じた特色を備えている。

また表門などの附属建物を含め,近世以来の屋敷構えも良好に保持しており価値が高い。

○指定基準=流派的又は地方的特色において顕著なもの

(平成30年5月18日付け文化審議会答申より)

全景

手前(西側)の石垣は登録有形文化財に指定されていたもの

石垣

江戸後期の築造

石造、面積53㎡

敷地西側の表門の北側から馬小屋西脇に至る間に築かれた石垣。

長さ17.8m,高さ1.3m,幅3mの規模で,大振りな石を荒く加工して空積とした豪壮な造り。

周囲で堀がなかった部分に敷地境界のため築かれたもので,通りに面し風格ある屋敷構を構成する。

(国指定文化財等データベースより)

        

主屋

宝暦14(1764)年の建築

木造平屋建、茅葺、建築面積321㎡

敷地北端部に南面して建つ。西にニワをとり,床上部は前後2列に8室を配し,東に座敷を突出する。

梁間3間で立つ一対の上屋柱を桁行に並べ,十文字に梁を架け,要所に明取りを設けた入母屋造,茅葺の屋根を置く。

湖北地方独特の形式をもつ集落最大級の民家。

(国指定文化財等データベースより)

北側道路から

水路は代官屋敷であった中村家住宅の堀

                

東側道路から

           

無計画で行きましたが、たまたま御当主が農作業をされており、お断りして敷地内から撮影することができました。

西側から

          

南西から

        

南東から

        

表門

江戸後期の建築

木造、瓦葺、間口5.4m

敷地西辺北寄りに西面して建つ。

三間薬医門で,中央間に両開戸,左脇間に片開戸の戸口を構え,屋根を桟瓦葺とする。

控柱を繋ぐ頭貫が虹梁型になる以外装飾はなく破風に眉欠もない。

大型な門で,全体に質実な造りによって屋敷正面の風格ある構えを造っている。

(国指定文化財等データベースより)

        

土蔵

江戸後期の建築

土蔵造2階建、瓦葺、建築面積30㎡

主屋南東に庭を挟んで建つ土蔵。

桁行3間,梁間2間,2階建で,外壁は漆喰塗,軒に簡素な蛇腹を付け桟瓦葺の置屋根を置く。

西妻に庇を付け戸前とし,出入口に土塗の観音扉を構える。

小規模だが丁寧な造りで,主屋や表門とともに屋敷構を構成する重要な要素。

(国指定文化財等データベースより)

           

馬小屋

江戸後期の建築

木造平屋建、瓦葺、建築面積39㎡

主屋の北西,敷地北側の堀に沿った石垣上に建つ。

平屋で桁行約18mの細長い平面を持ち,外壁は大壁で,背面及び妻面杉皮張で,屋根は切妻造,桟瓦葺とする。

馬を繋ぐための小屋で,家格を示すとともに石垣や船着と一体となって屋敷構を構成する重要な施設。

(国指定文化財等データベースより)

船着

江戸後期の築造

石造、面積13㎡

敷地北辺の西寄り,馬小屋のすぐ東に隣接して築かれる。

周囲を囲んでいた堀に面して設けた2カ所の船着の1つで,現在はここのみ残る。

幅約3m,奥行約4.2m,比較的大振りな石を荒加工して巧みに積み上げる。

代官を務めた当家の屋敷構を特徴付ける遺構。

(国指定文化財等データベースより)

           

屋敷神

 

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