滋賀県大津市 びわ湖大津館(旧琵琶湖ホテル)
Biwako Otsukan,Otsu city,Shiga
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Nov.2012 中山辰夫
大津市柳崎3−35近代産業遺産・大津市指定文化財
浜大津から湖岸に沿って走る国道161号線を北へ約2kmいった辺りが柳が崎で、琵琶湖に突き出た岬の湖岸にある。
進入路の左右は桜並木である。
昭和初期に外国人観光客誘致のために建てられた旧琵琶湖ホテルの本館を、大津市が買い取り多目的に利用できる施設として改修した。
建築:昭和9年(1934) 設計:岡田捷五郎(岡田信一郎設計事務所) 施工:清水組:構造 RC造3階建
外観
設計は桃山様式と呼ばれる和風の外観と赤絨毯で象徴される洋風の内観というデザインが古都大津によく調和している。
ホレル時代には、昭和天皇をはじめ多くの皇族方々、ヘレン・ケラー、ジョン・ウエイン、アベベなどの著名人も宿泊し「湖国の迎賓館」とも呼ばれた。北を正面とし、東棟と西棟が入母屋造、その両棟を中央部で繋いでいる。玄関には蟇股付の唐破風の車寄せがつく
各階のバルコニーは繰形のある持ち送りで、手摺を回し、柱上には組物をつける。
軒裏には垂木型をつけ、入母屋破風に猪ノ目懸御をつけ、細部まで和風建築の手法を応用している。
細部の特徴
「びわ湖大津館イングリッシュ・ガーデン」
本館と隣接している
英国の庭づくりの伝統と精神にこだわったイングリッシュガーデン。
そのスタイルには時代によってさまざまな流行がありましたが、19世紀のイギリスでは、田園豊かな自然の中での庭づくりが提唱された。
英国の庭づくりの心を引き継いでデザインした、個性あふれる4つのスタイルの庭園には、約100種類2,000株のバラのほかイギリスを代表するさまざまな草花が育てられている。
グラベルガーデンやボーダーガーデン、ノットガーデン、ランドスケープガーデンと命名されたコーナー毎に植樹された花木が季節ごとに趣を表す。
ガーデンからのびわこ館
大阪市中央公会堂(大正7年)、東京歌舞伎座(大正14年)、明治生命ビル(昭和9年)などで著名。信一郎は7年に没し、捷五郎は弟である。
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