滋賀県大津市 カトリック大津教会
Catholic Otsu church,Otsu city,Shiga
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Aug. 2011 中山辰夫
大津市馬場二丁目4-6 建築年代:昭和15年
構造概要:木造二階建通りから少し上りの坂を行くと真っ青なレンガの屋根が目に飛び込む。昭和14年(1939)に竣工した教会である。
外観はおよそ教会の建物とは言い難い。
これはバーン司教の聖堂を建築するに当っての明確な信念によるもので、氏は、信仰の土着化という立場から、教会の建物は絶対に
日本風のものであるべきという考え方に基づき建築された。
変化にとんだ屋根を何重にも重ね、青瓦で葺かれた日本風の外観に圧倒される。斗(ます)や肘木、格天井、懸魚が作られており、外観は日本建築そのものである。十字架の透かし彫りのある懸魚は珍しい。
“中へどうぞ”と話しかけられ、安心して歩をすすめる。
入口ドアーと明り取り窓
一歩中に入ると、床、壁面、階段、などホールはタイルの全面張りである。床は極ありふれた感じのナチュラルカラーのモザイクタイルで
内壁は腰まで布目のタイル。階段の下までタイルが続く。
聖堂の入口扉には十字架が彫られ、その上の欄間は菱格子。
いよいよ聖堂の中へ進む。
近年改修されたようでとても美しい。聖堂の内部は、天井の高い身廊とその両側の天井が一段低い側廊からなっている。
身廊のトラスが高窓の光で美しい。
身廊と側廊の境は六つの連続したアーチで区切られている。
アーチの下端や柱はカラフルなタイルを張り、壁は白を基調トシ、トラスはウグイス色にするなど美しくまとめてある。
昭和10年(1935)代に布教のために、日本人に親しみのある教会を造ろうとしたバーン司教の思いを、建築技術者が巧みに表現した
建物で、80年近くを経た今も人々に強く話しかける。
京都のアメリカ屋が大林組の下請けをする形で施工した。
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