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滋賀県大津市 出島(でけじま)燈台

Dekejima , Otsu city,Shiga

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Aug.2011 中山辰夫

大津市今堅田一丁目出島は琵琶湖の最狭部に近い今堅田の湖岸のやや突き出したところに位置している。

中世の時代、湖上関があったという「関屋の浜」の突端に建つ木造の燈台。

この地には古くから船大工が居住していたので、船の修理のため、また一方では風待ちのためにも、船の出入が多かった。

燈台付近一帯も近世の時代、琵琶湖の造船の中心地として栄えたところでもある。

そこでそれらの船の安全をはかるために、地元の人々の手で、明治8年(1875)に一基の燈台が建てられた。湖に突き出した石積のみの築堤の上に建つ燈台は、約8mの高さを持ち、4本の柱で切妻形の高床の小屋を設け、

この燈台の火を守るため、燈台付近の9軒の燈台仲間が交代で、石油ランプの火をともし続けて、大正6年(1917)頃から電燈に切り替えられた。

昭和36年(1961)の第二室戸台風によって倒壊寸前となり、その復興のために地元で燈台保存会が発足。同48年に竣工し現在に至っている。

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