滋賀県大津市 早尾神社と千石岩
hayaojinja and Sengokuiwa,Otsu city, Shiga
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April.13.2018 中山辰夫
大津市山上町
早尾神社は山上不動堂の北側にある。
神社の草創は古く859(貞観元)年に坂本日吉七社のうちの早尾明神を勧請したとされ、寺門伝記補録に崇福寺に関係あるように匂わしている「近江野ざらし行」 新羅善神堂(国重文)とともに、明治の神仏分離までは三井寺北院の鎮守神の一つであった。
境内には三井寺の草創者、大友与多王(大友皇子の子)を祀る大友社がある。
皇子山公園より山手に上り、山上不動堂へゆく石段の参道を辿る。山上不動堂へは途中でわかれる。
本殿は左右に回廊が設けてある。
早尾神社は山門(比叡山延暦寺)、寺門(三井寺)の対立により幾度となく灰と化した後、江戸中期、1781(天明元)年山上村在住の村人たちにより再建されたという。
現在の社殿は1952(昭和57)年に新しく建て替えられたものである。
拝殿と手水舎
十六菊の紋が目に入る。
大友社 本殿の右側に建つ−大友与多王を祀る。
大海人皇子(天武天皇)と、帝位を争って敗れた壬申の乱の一方の旗頭、大友皇子(弘文天皇と追号)の非業の最期を弔うために、皇子の子息与多王が、所有する田園城邑を投じて寺院を建立した。これが園城寺の起こりとされる説がある。
境内社 蛭子社と八幡社 本殿の左側に建つ
長等山阿弥陀板碑 参道の赤い橋を渡った右手に立つ
3m近くの細い板碑。上方に阿弥陀仏座像が浮き彫りされ、連座上に定印を結んで坐っておられる。
鎌倉時代末までに彫られたものとされる。
参考
園城寺(三井寺)は、長等山の中腹から山麓一帯に百万㎡の境内を持つ。南院・中院・北院にわかれており、早尾神社は北院にある。
北院には、円満院や法明院、国宝新羅善神堂、弘文天皇陵などがある。
千石岩
JR西大津駅から西方約1.6kmの皇子が丘公園の山手に突き出た巨岩
早尾神社後方、本堂の裏側を過ぎ細い山道から登る
千石岩まで500mの案内 少し離れた地点から登山道が続いている
千石岩まで200mの案内 山道にはロ−プが張られ少し急坂となる。
ヤマツツジ
千石岩
高さはmax30mもある巨岩で全景を写せない。恐らくこれが早尾の神のご神体であったと思われる。
その名の由来は、米俵千石を積み上げた形だからとか、岩面が米俵千石が並ぶ広さであるからとか、また琵琶湖が今より広かったころ、千石積みの船をこの岩につないだからともいわれる。
フリークライミングの練習場として利用されている。
千石岩の頂上からの琵琶湖は美景と聞く。
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