滋賀県大津市 石坐神社
Iwaijinja,Otsu city,Shiga
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Apr.2011 中山辰夫
大津市西の庄
祭神:天命開別尊 (天智天皇)・ 弘文天皇・ 伊賀采女宅子媛命・ 豊玉比古・ 彦坐王命・ 海津見神
膳所駅東方滋賀大学付属小学校の東側にある。
大昔には、相模川の源流部の大岩(磐座)を霊として、雨乞いの海津見神を祀っていた宮を遷祀したことから「石座」という呼び名になった。延喜式神名帳の式内社で滋賀県八坐の中の一座に名を連ねる古社である。
壬申の乱で敗者になった弘文天皇(大友皇子)やその母の伊賀采女が祀られている。
祭神は天智天皇、弘文天皇ほか6柱で、うち4神像は重要文化財に指定されている。
本殿は国重要文化財。 エノキの巨木がある。
境内
本殿・拝殿以外に参集殿、手水舎、社務所が建つ。
拝殿
入母屋造 間口二間三尺 奥行二間三尺
本殿
国重要文化財:鎌倉時代:文永3年(1226)建立
本殿は平唐門と塀に囲まれた、最古の前室付き三間社流造である。間口三間 奥行二間三尺 桧皮葺
妻飾りの扠首組の手法や妻虹梁、舟肘木などの意匠に鎌倉中期の特徴が見られる。
身舎外壁を白漆喰塗りとし、前室の正側面を回り縁にして、脇障子取り付けている形式は珍しい。
エノキの巨木
本殿西側に立つ。かつては湖上からの航行目標木として尊重された。
樹高:21m、樹齢:推定220年以上、幹周り:394cm、市保護樹林、ご神木、目標木
寺宝として多くの古神像が所蔵されている。
そのうち、平安時代から室町時代に作られた
木造天命開別尊(あめのみことひらかすわけのみこと)坐像
木造伊賀采女宅子媛命(いがのうねめやかこひめ)坐像・
木造弘文天皇坐像
彦坐王命(ひこいます)坐像の計四体が国重要文化財である。
その中の天智天皇と弘文天皇坐像は、県にとって歴史的に関係が深く、また合祀の経緯などからも、当本殿は重要な遺構である。
資料 石坐神社 滋賀県教育委員会発行
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