滋賀県大津市 西岸寺
Saiganji , Otsu city,Shiga
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Oct.2011 中山辰夫
(さいがんじ)
大津市和邇中
浄土宗
本尊:阿弥陀如来像(国重要文化財)
天皇神社の道を隔てた北側の台地の西端に建つ。
永禄5年(1562)7月、六角義秀が、道圓(どうえん)に命じて、祖母のたまに志賀和邇庄に一宇を建立し西岸寺と号したとされる。
寛永5年(1628)京都乗願寺の末寺となる。
現在は700㎡たらずの境内に、庫裏を兼ねた本堂と本尊阿弥陀如来立像(国宝)を安置する収蔵庫がある。
アプローチ
本堂
庫裏と一体の建物で、昭和10年(1935)代の建築。
収蔵庫
六地蔵石室
石段左手に所在。高さ117cm、長さ257cm
6本の石柱の上に厚さ15cmほどの板石を2枚載せて屋根とし、中央には棟形の石材を載せる。
銘文は正面の3本の石柱にあるが、銘文の判読は困難である。年号は正面右端の石柱に「文政元寅年十一月」と読み取れる。
阿弥陀如来立像
国重要文化財
像高:82.4cm、一木割矧(いちぼくわりはぎ)造ないし寄木造の像。両耳を通る線で前後に矧いでいる。表面は漆箔を施す。
明快な目鼻立ちや、調和の取れた肉親の表現、複雑な衣文線など、明らかに快慶の作風「安阿弥様」を踏襲しており、制作時期は
13世紀前半と見られる。現在は秘仏で、拝めない。
他に、空海自刻と伝える地蔵菩薩像がある。
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