滋賀県近江八幡市 八幡社
Hachimansha<Oumihachiman city,Shiga
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近江八幡市馬淵町2447 八幡社本殿 重文 近世以前/神社 桃山 文禄5(1596) 三間社流造、檜皮葺 旧高欄擬宝珠4個、旧鬼瓦1組、旧棟銅瓦2枚 19230328
December 3,2022 大野木康夫
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境内
本殿(重要文化財)
2012.8.25撮影
本殿(重要文化財)
文禄5(1562)年の建築
三間社流造、檜皮葺
近江八幡市馬淵町
主祭神:應神天皇
国道八号線馬渕の信号を北に渡ると鳥居が見え、八幡社の境内となる。
社殿によれば、源義家奥州に出陣の際、中山道を通過している折に、偶然に乗馬している馬の熱病に遭い、本村の淵に休ませたところ、その馬が忽ち快癒したので、そこに八幡宮を創建して応神天皇の霊を勧請して武運長久を祈願したのに始まる。
社殿の創建は佐々木定綱の第5子広定で、広定は馬渕荘を所領し、馬渕氏の祖となり、この地で繁栄したとされる。
元亀2年(1571)信長の兵火にあって焼失した。
文禄5年(1596)、大岡作左衛門尉長広復により現在の本殿が建立された。
その後、天明元年(1781)と寛政6年(1794)に修理が施されている。
同社には室町時代の木造仮面も保存されているが、これは神事の際に使用されたものである。
拝殿、本殿以外の主な建物:中門透塀、神輿庫、水屋 境内社:2社
拝殿
間口三間、奥行三間、入母屋造
本殿
国重要文化財:建造物:指定1924 03 28 文禄5年(1596)建立
三間社流造、桧皮葺 附 旧高欄擬宝珠 4個、旧鬼瓦 1組、旧棟胴瓦
現在の本殿が文禄5年(1596)に完成したことは高欄擬宝珠(こうらんぎぼし)の刻銘から裏付けられる。
本堂で珍しいのは、主屋を一室の内陣として外陣がないことである。普通内陣正面にある板扉、連子窓などが外部にでている。
建物が大きくないため、浜床を広くし、三間相当の向拝の中の柱を省略して、前部が開放的である。
蛙股や手狭に桃山様式がみられる。
組物は出三戸(でみつど)、蛙股は向拝と身舎正面にそれぞれ3個ずつ備える。
総丹(に)塗りで蛙股、手挟(たばさみ)の彫刻には彩色が施されて華やかである。
今の本殿は大岡作衛門尉藤原長広が造進したものである。
参考資料《滋賀県神社誌》
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