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滋賀県近江八幡市 真光寺

Oumihachiman Shinkouji

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Nov.2009 撮影/文:中山辰夫

馬渕町馬渕

浄土宗

八幡社から100mほど行ったところにある。

当寺は、近世になって無住の寺となり、村の共同保護をうけて惣堂と呼ばれていた。

元禄9年(1696)安土浄厳院(じょうごんいん)の僧厳譽(げんよ)がこの寺に隠居してからは代々相続され、真光寺として今日に至っている。

境内には天正・慶長年間(1573〜1615)の五輪塔がある。

これは馬渕氏の先祖供養のため、馬渕半左衛門が建立したもので、地元ではこれを殿墓と呼んでいる。

当寺は、馬渕氏の菩提寺としての古刹であったが、応仁・文明以後の戦乱に兵火の災いに遭遇した。

寺伝に文明10年(1478)の建立と残るが、羅災後の再建であろう。

徳川の時代になり、反した馬渕氏が関が原以降、祖先以来の古地を離れて浪人の身となったため、施主を失い、衰微の途をたどり村人共同の保護に委ねられた。

本堂に向かって右の厨子に、鎌倉時代の木造観音立像(国重要文化財)が安置されている。

木造聖観音立像

国重要文化財:彫刻:鎌倉時代

像高:83.6cm、一木彫、彩色の跡がある。衣文も整然とした鎌倉初期の秀作といわれる。

参考資料《近江蒲生郡史、滋賀県の歴史散歩》

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