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滋賀県近江八幡市 荘厳寺

Oumihachiman Shougonji

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Jan.2010 撮影/文:中山辰夫

近江八幡市安養寺町826

浄土宗

JR篠原駅から東へ200m程歩くと交差点があり、そこの踏切りを超えると、左側に上野神社それに隣接して荘厳寺がる。

歩いて10分程の距離で、そこから五重塔までは数分である。

開創年代など不明

この辺りの丘陵地が安養寺跡(天台宗)である。

寺跡からは奈良時代の古瓦・石仏・石塔が出土し、この寺院は古代から中世にかけて隆昌した。

寺院跡の周辺には安養寺遺跡・車塚・堂山古墳・円山古墳群があり、古代この地は桐原郷の奥津城でもあった。

元亀2年(1571)織田の兵火により堂舎は焼失。

戦火の中で仏像の一部は運び出され避難した。

それから30余年の星霜を経て慶長9年(1604)浄土宗の朝譽(ちょうよ)が堂を建て荘厳寺と改称した。

境内には石仏群が建ち並ぶ。

のち再建されるが、江戸時代の天明年間(1781〜8)に再び焼失。

明治44年(1911)に再建された。

洪鐘は正保2年(1645)上野神社の神鐘として鋳造されたが、明治以降当寺に移る。

棟梁は高木作右衛門との棟札・棟文あり。

本堂に入ると、正面に本尊の阿弥陀如来がある。

その右脇に木造聖観音像、左脇に木造空也上人立像、阿弥陀如来の裏側に木造釈迦如来立像が安置されている。

寺宝である次の三体の仏像は国重要文化財である。いずれも安養寺の遺物とみなされる。

釈迦如来立像(木造彩色、切金、玉眼。平安時代

 聖観音像 (木造素地、平安時代)

 空也上人立像(木造彩色、玉眼、鎌倉時代)

上野神社

近江八幡市安養寺町

荘厳寺に隣接している。本堂が新しく建立中であった。

もと牛頭天王社と呼ばれ、桐原7カ村の氏神であったが、安養寺の守護神として、水の神として崇敬された。

境内の宮井戸之跡は清水が湧いた。

本殿は擬宝珠銘に「貞享元年(1684)」とあり、この年に再建されたものである。

寺宝である次の三体の仏像は国重要文化財である。

木造巣戔鳴尊坐像 大己貴命立像 菅原道真坐像

参考資料《近江蒲生郡史、滋賀県歴史散歩》

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