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滋賀県栗東市 菌神社

Kusabirajinja,Ritto city,Shiga

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May 5,2016  中山辰夫

栗東市中沢

祭神:意富斗能地神・意富斗乃弁神

菌神社は637(欽明9)年勧請の伝承をもつ古社である。 神紋は麻

    

参道が長く葉山川をまたいで延びている。

    

歴代膳所藩主の崇敬が厚く本多氏、・菅沼氏・石川氏等によって神領が安堵されてきた。

毎年5月5日に例大祭が執り行われる。この祭礼では独特の神饌が供えられる。

 

菌神社由緒記—社名の由来

「景行天皇の頃(西暦100年代) 竹田折命が料田に田植えしょうとした所 一夜にして菌(キノコ、クサビラ)が一面に生えたので 之が上聞に達し、菌田連(クサビラタノムラジ)の姓を賜ったという古伝あり 当社は舒明天皇9年(西暦637年)勧請するところと伝えられる 初めは口狭比良(くさひら)大明神と称えたが 室町時代には草平(くさひら)大明神となり 明治の初年頃現在社名に改め明治9年村社に列す 膳所藩主の崇敬厚く境内一町四方を免除地とし田三反を寄進された 現在の本殿は享保12年(西暦1727年)造営の棟札がある」とある。

手水舎と拝殿

    

本殿

1727(享保12)年の造営である

   

正面・側面

    

細部

        

桧皮屋根

        

祭礼

毎年5月5日に例大祭として執り行われる。

祭礼は、宮司による神事、神舞楽、湯立行事、氏子が参列しての子ども神輿の渡御などが行われる。

      

湯立行事

      

この祭礼では独特の神饌として「ジャコのナレズシ」が供えられる。桶のフタには酵母菌が付着している。

   

このナレズシの神饌は、中沢地区の6人で構成される「6人衆」が調整するしきたりである。

神饌として漬け込まれるナレズシは、古くは近くの平八池で捕れたジャコ(ヒワラ)を用い、それを塩切り(塩漬け)しておいて熟成させ、祭礼の前に御飯で本漬けしたものである。池のジャコが捕れなくなってからは、琵琶湖の漁師に塩切リまで行ってもらい、本漬けの工程へ備えている

ナレズシの材料は、ジャコ約2升、ご飯(コシヒカリ)2升、焼酎約5合、砂糖茶碗一杯、調味料などで、祭礼当日の10日程前になるとこれらの材料で本漬けの作業が行われる。

ジャコの塩切りは、ジャコを11月に捕獲したあと、多めの塩と交互に桶に敷き詰め強めの重石を載せておく。本漬け前に桶から取り出し、水きり・洗浄・した後晒しで一匹づつ水分を拭き取り酒に付けておく。

漬け方は、鮓桶の底に御飯を敷き、その上にジャコを並べ御飯をかぶせる。御飯とジャコの層を交互に作り最後に御飯で蓋をして、上蓋をして重石を置いておく。

こうして漬けられた神饌は、祭礼前日の夜に鮓桶を逆さにして水分を切っておく。神饌に使用されるジャコはヒワラからハスの子、稚鮎といった小魚に替わり、今年はワカサギが使われた。

   

神社では、神事の後神輿がお旅所へ渡御している間に神饌が下げられ、氏子の手で拝殿に直会の準備がされる。

直会では、神饌のジャコのナレズシが供物の赤飯・巻寿司・粽・煮物といった料理とともに供される。

   

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ジャコズシは、漬物でいえば「浅漬け」に相当し、フナズシの長期間漬けていないので臭気もきつく無く食べやすい。勿論味は上々である。

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