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滋賀県高島市 称念寺

Shonenji,Takashima city,Shiga

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July 17,20185 中山辰夫

高島市マキノ町上開田

位置

称念寺が位置する上開田付近は、平安時代には開田庄と呼ばれる比叡山実相院の荘園があった所で、1253(建長5)年に実相院が焼失した時には、再建用の木材などを調達する造営料所となっていた。

1062(康平5)年に建立された実相院には、薬師如来が安置されていたと伝えられ、ほぼ同時代に造立された称念寺の薬師如来像とは、当時一般の人々の間にも普及しつつあった薬師信仰を通じて何らかのかかわりがあったともいわれる。

一心山 稱念寺 宗派:浄土宗 開創:不祥 本尊:阿弥陀如来 (丈六 滋賀県指定文化財」ヒノきの寄木造 平安後期の作 関西では珍しい大作)

 

称念寺から少し離れた飛び地に、称念寺に属する薬師堂と阿弥陀堂がある。背後には仲仙寺山が迫る。ねじり杉の大木が迎える。

薬師堂参道付近

   

薬師堂 本尊:薬師如来

 

薬師如来立像 国重要文化財

 

像高:215cm 造立:1069(延久)6年 仏師:源増 手画僧頼円 全国的に珍しい11世紀の造像銘を有することで知られる。

体奥は薄く、左右の張りも抑えられているのは原木の制約からとされ、素地を見せた造りは霊木信仰との関りとされる。

阿弥陀堂

   

阿弥陀如来坐像:県指定文化財 藤原時代 

石造宝塔:鎌倉時代後期

   

巨大なスギの根元に石造宝塔が立つ。高さ262cmの石造宝塔、石塔には素朴な三茎蓮が陽彫されている。

仲仙寺山の登山道がある。今は通行禁止であった。

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