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滋賀県豊郷町 豊郷小学校旧校舎群

Toyosato shougakko,Toyosato,Shiga

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December 11, 2021 野崎順次 source movie

滋賀県犬上郡豊郷町石畑518番地
豊郷小学校旧校舎群

地元出身の実業家である古川鉄次郎 (1878-1940) が私財を投げ打って寄贈した公立小学校で、設計を手がけたのは、当時キリスト教伝道のために様々な事業を行っていた米国人ウィリアム・メレル・ヴォーリズ (1880-1964) だ。1923年5月30日に竣工した校舎は、当時としては珍しい鉄筋コンクリート製だった。プール、講堂、独立した図書館を備え、集中暖房設備や当時一流の教育器材を揃えるなど、この小学校は「東洋一の小学校」、「白亜の教育殿堂」と称された。
そうした歴史的建造物であり地元の誇りでもある小学校が、老朽化を理由に取り壊されようとしたことがある。しかし、住民たちによる熱心な保存運動が展開された結果、校舎は保存されることとなった。2008年から大規模改修が行われ、旧校舎は町立図書館や子育て支援センター、シルバー人材センターなどが入居する施設として整備された。
かつての竣工日に合わせて2009年5月30日に一般公開の式典が催された。そして、当日、見慣れぬ多くの若者たちが町に来訪したことに町の職員や住民は驚いた。豊郷町は農業を主産業とする人口7400人あまりの小さな町であり、観光客が訪れることなどそれまでほとんどなかった。彼らはアニメ「けいおん!」の「聖地巡礼」のために豊郷を訪れたことが直ぐに分かった。
(政府広報オンラインより)

パンフレットなど
             


国登文 酬徳記念館 昭和前/1937/2009改修
鉄筋コンクリート造平屋一部2階建、建築面積355㎡
校舎の北側前方に南面して建ち、校舎とは渡り廊下で接続する。鉄筋コンクリート造二階建、建築面積三五五平方メートル、北側の中央部を鉄製三層の本棚を組み込んだ書庫にあてる。外観は校舎に合わせるが、柱頭や手摺りの金具に飾り気のある意匠を用いる。
(文化遺産オンラインより)
                                                            


国登文 講堂 昭和前/1937/2009改修
鉄筋コンクリート造平屋一部2階建一部地階付、建築面積519㎡
校舎の南側前方に北面して建ち、渡り廊下で接続する。鉄筋コンクリート造二階建、建築面積五一八平方メートル、南端の地下にボイラー室を設ける。校舎と同様のモダニズムを基調とした整然とした外観で、校舎、図書館とともに建設当時の威容を伝える。
(文化遺産オンラインより)
                                  


国登文 豊郷小学校旧校舎 昭和前/1937/2009改修
鉄筋コンクリート造2階一部3階建、建築面積1839㎡、渡廊下付
旧中山道に面した校地の中央に西面して建つ。鉄筋コンクリート造二階建、建築面積一、八七九平方メートル、中央部を三階建の塔屋として正面に車寄を出す。モダニズムを基調とした左右対称の威風堂々とした外観は、地域のランドマークとして親しまれる。
(文化遺産オンラインより)

建物外観
             


1F 内部 講堂側から
                     


玄関前の展示室
                              


1Fさらに奥へ、教育委員会、町立図書館
          

2Fへの階段
       


2F
             


3F への階段
    


3F
                   


旧校舎のライトアップ&イルミネーション
                                


Nov.2012 瀧山幸伸 source movie

A camera

                 

                           

                                        

       

B camera

                          

                                   

           


Sep. 2010 撮影: 中山辰夫

豊郷町石畑518

          

ヴォーリズによる設計で、《兎と亀》のモチーフ、時代を先駆けた鉄筋コンクリート構造・冷暖房・水洗手洗い、等々で著名な建物である。

存続についてはここ数年物議を起こしていたが、今は落ち着いた。

現在有る豊郷小学校旧校舎群は、昭和12年(1937)5月30日に新設の竣工式を行なった。

建設から70年を経過したため、耐震補強と大規模改修工事が施され、平成21年(2009)の5月30日に、リニューアルが完成し竣工式が行なわれた。

現在は校舎としては使用されてない。新校舎は同じ敷地内に別に建てられた。

オープンされた旧校舎群の外観は正に白亜の殿堂の感じである。校舎内も70数年経過の跡も見られずまだまだ健在である。

        

この校舎は商社「丸紅」の創始者伊藤忠兵衛の右腕として活躍した、古川鉄治郎氏が私財(現在の物価では数十億円)を寄贈して建設された。古川鉄次郎は明治20年(1887)に当校を卒業している。

古川氏が大阪や神戸の大学を見て周り、これらに劣らない設備の整った学校の建築を所望されたといわれる。

この建物は米国人建築家ウイリアムメレル・ヴォーリズの設計による堂々たる美しい施設であり、「白亜の教育殿堂」「東洋一の小学校」といわれた。

「一文の支出をも惜しみ始末に徹しながら、一方では公共のために千金をなげうっても悔いない」これが近江商人の一つの誇る点だった。

校地は旧中山道に面し、約12000坪に及ぶ。

                                                      

参考資料《パンフレット》

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