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滋賀県豊郷町 豊会館

Yutakakaikan,Toyosato,Shiga

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December 25, 2021 野崎順次 source movie

滋賀県犬上郡豊郷町下枝56
豊会館(又十屋敷)

江戸時代後期、又十(またじゅう)という商号で呉服屋を始め、後に北海道に雄飛して松前藩の信頼を得て多くの漁場を開き、廻船業を営んだ藤野喜兵衛喜昌(ふじのきへいよしまさ)の旧宅です。代々受け継がれた業績は、「あけぼの印の缶詰」でも広く知られています。 会館の建物は又十屋敷と呼ばれ、当時の書院、本屋、文庫倉庫や鈍穴作の庭園がそのまま残されています。また、黒檀巻雲激浪彫刻拵長崎時計(こくたんまきぐもげきろうちょうこくこしらえながさきどけい)、鎌倉時代の作といわれている常滑(とこなめ)窯甕や、狩野永海筆による彦根屏風をはじめとする、井伊直弼から拝領の武具や調度品の数々が陳列展示されています。井伊武弼が一度この屋敷に宿泊したことがあり、その時の興味深い逸話が残されていますが、その逸話とともに庭や屋敷を眺めると、幕末ご当時の様子が浮かんでくるようだといわれています。
(滋賀・びわ湖観光情報ウェブサイトより)

パンフレット
     


建物外部、当時二十数棟あった家屋も文庫蔵、長屋門、本屋、書院だけになった。
       


長屋門と文庫蔵
        


玄関
  


又十遺品室
         


書院の展示
         


別棟へ
          


第2展示室
             


第1展示室
              


名園 松前の庭(勝元鈍穴作)
天保飢饉時に庶民救済の一策「飢饉普請」に、松前で成功を収めた又十は「松前の庭」と名付け、鈍穴により作庭されました。今日まで程よく原型を留めており、湖国百選の庭の一つに数えられております。
(パンフレットより)
巨石を豪快に使うのが、鈍穴(どんけつ)の特徴の一つである。飛石も黒っぽく大きい。西江州産らしい。枯滝が大小二つある。右上の三尊仏(蓬莱山)から流れるのが大きい男滝、左の三重塔の下から流れるのが小さな女滝、それが一つになって夫婦和合とやら。
                


Sep. 2010 撮影: 中山辰夫

豊郷町下枝56

旧中山道に面してある。千樹寺と向き合っている。

下枝は中世には枝村商人の本拠地で、京都宝慈院を本所とする美濃紙の座をもち、京畿に販売していたが、藤野家からも又三郎・又十という紙商人が出た。

江戸時代幕末の頃、北海道に渡り呉服屋の見習いから、「柏屋」という屋号と「又十」の商標の呉服屋を創り、そのかたわら漁場を開き廻船業まで経営した藤野喜兵衛の旧邸である。

藤野喜兵衛(初代四郎兵衛)は、豪商高田屋嘉兵衛と提携して廻船事業にも進出し、北前船7隻を持つまでになった。

彼は、当時の松前藩から絶対的な信頼を受け多くの漁場を開き、根室、千島列島全島の漁場から鮭鱒を捕獲して大阪、兵庫下関に輸送し販売に手がけた。

彼の業績は代々受け継がれ、鮭鱒缶詰工場と発展し、「あけぼの印の缶詰」で知られるようになった。

会館の建物は「又十屋敷」と呼ばれ、当時の書院、本屋、文庫倉庫、純穴作の庭園がほぼそのまま残されている。

また、彦根藩主井伊直弼から拝領した多くの武具や調度品も合わせ展示されている。

この地から壮大な夢を描いて北海道に飛来した喜兵衛の足跡が、展示された松前屏風や長者丸の模型に見る事が出来る。

この屋敷は天保飢饉に見舞われていた天保7年(1836)に二代目四郎兵衛が窮民救済の一策として建築されたものである。

近江商人の多くが、飢饉や不況の際に寺院の建立や住宅の新築、改築などを行い、地域経済活動の活性化と人々の生活援助を行なうことが多く見られ、「飢餓普請」とか「お助け普請」等といわれた。

この藤野邸の建築もまさにこうした類のものであり、千樹寺の再建も同時期である。これを藤野家の屋号又十にちなんで「又十の飢餓普請」と呼んだ。

                           

松前庭園

屋敷内に鈍穴作といわれる池庭式の庭園がある。県の名園100選に選ばれている。

書院正面に築山、園池と芝池からなる。大ぶりの飛石、池の端にかかる切石橋、3m余の大立石、自然石の縁先手水鉢等に鈍穴の作風が表れているとされる。

多数の石灯籠は、昭和初期に運び込まれたものである。

      

一里塚

玄関脇に豊郷町石畑にあった一里塚の碑が移されている。

 

参考資料《パンフレット、滋賀県の地名、他》

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