滋賀県野洲市 仏性寺
Busshoji,Yasu city,Shiga
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Nov. 2013 中山辰夫
野洲市中主町乙窪
宗派:天台宗真盛派
本草卯:阿弥陀如来
当山の開基は、建久年代(1190〜1199)源頼朝の御信願により、七堂伽藍を建立したうちの一寺を濫觴とする。
天正年代(1573〜92)、信長時代の兵火によって堂宇は悉く焼失したが、幸い阿弥陀如来像は災厄を免れた。その後久しい間仮堂に安置されていたが、文化年代(1804〜18)に現在の本堂を建てて本尊として安置した。
建屋
本堂〜仏壇
住職の説明は、先ず回向から始まる。元々は、重文の阿弥陀如来像が本尊として、本堂に安置されていた。
1980(昭和55)に収蔵庫を建立し、そこに安置されるようになり、代わりの阿弥陀如来像を安置している。
阿弥陀如来像と薬師如来坐像(野洲市指定文化財)
収蔵庫
阿弥陀如来坐像 国重要文化財 ( 細部 )
正式は、丈六阿弥陀如来坐像といい、ヒノキ材の寄木彫りで身長281.5cm、漆の上に金箔で仕上げてある。
天平17年(745)、聖武天皇の願によって行基菩薩の御作と伝える。
やや伏し目の眼差しと引き締まった口元の中に慈悲と威厳を一つに溶け込ませてある。天平時代、藤原時代と鎌倉彫刻をつなぐ素晴らしい仏像と評価されている。
内部は空洞になっており、その中に1573(天正元)年に書かれた縁起が残されていた。
尚、当寺院には、寺歴に関係した記録資料が多く残されており、貴重である。
参考資料≪パンフレット、近江の祈りと美、他≫
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