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滋賀県野洲市 土安神社(てやすじんじゃ)

Yasu Teyasujinja


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Oct. 2009 撮影/文: 中山辰夫

野洲市永原

永原御殿跡の北に位置する。菅原神社の風地境外社である。

境内の案内には、工事の途中で蹉跌したとき、夢に現れた一童子が工事の手法を授けたことにより完成した。上流を祇王井川下流を童子川と名づけ、この童子を土安神社に祀ったと記されている。

明応7年(1498)小境城主永原越前守源重秀が再建した。その後は御殿守護の社とされた。

           

神門

     

本殿

一間社流造 桧皮葺

ともかく彫刻の装飾が素晴らしい。細部まで丁寧の彫られている。

大笹原神社の彫刻装飾にも匹敵すると思われる。

菅原神社の本殿や境内社、春日神社の本殿、境内社、日吉神社にも同じ装飾が施されている。

これら神社は造営、修営年度が近接していること、内容に類似点が多いこと、このような小さな神社の本殿に施されていること、鎌倉後期〜室町時代の彫刻が今に残っている、など何らかの関連があると想像される。

この時代に彫刻に秀でた職人がこの地域にいたこと、及び華美な彫刻を好む権力者がいたと思われる。興味深いことである。

                                  

参考資料:【野洲町史通史編】【歴史と文化 近江】【滋賀県神社誌】【野洲市教育委員会】【野洲町物語】【仏像集成】より抜粋

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