島根県益田市 島根県芸術文化センター 「グラントワ」
(Grand Toit - The Shimane Arts Center, Masuda
City, Shimane Pref.)
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January 9, 2022 野崎順次 source movie
島根県芸術文化センター 「グラントワ」
(Grand Toit - The Shimane Arts
Center, Masuda City, Shimane Pref.)
島根県益田市有明町5-15
劇場と美術館の複合施設
屋根壁が石州瓦仕上げの巨大施設
島根県芸術文化センターは、「島根県立石見美術館」と「島根県立いわみ芸術劇場」の複合施設です。この施設は、石見地域の芸術文化拠点として、美術や音楽、演劇などの分野が相互に協調し、誘発し合いながら、多様で質の高い芸術文化の鑑賞機会を提供します。また、石見地域にはぐくまれてきた文化を大切にしながら、地域とともに新しい芸術文化を育むとともに、その創造をめざします。
設計: ㈱内藤廣建築設計事務所
この建物は、全国でも珍しい美術館と劇場が一体になった建物です。益田のみならず石見地方の文化の拠点となる大きな使命を背負っています。澄田信義知事の英断と、関係者の不屈の精神によって完成の日を迎えました。敷地面積36,000m²、延床面積19,000m²、コンクリート32,500m³、鉄筋4,400t、型枠面積132,000m²、膨大な資材と労働力を緻密な計画のもとに投下した成果です。
総鉄筋コンクリート造りの建物を、光彩を放って覆っているのは石州瓦です。屋根瓦12万枚、壁瓦16万枚。極めて耐候性の高い石州瓦が、雨風から建物を守っています。壁にこの素材を使うのは全国でも初めてです。壁に使われた石州瓦は、屋根に使われる時とはまったく異なる風合いを見せます。石州瓦独特のガラス質の表面が時々刻々変化する独特の表情をつくり出します。石見地方の人達が見慣れた身近な材料が、壁に使われることによって誰も見たことのないものに生まれ変わったのです。赤茶の素材色がそのまま見える時もあるし、光の角度によっては金色に輝きます。不思議なことに、青空が広がれば薄いブルーに色変わります。夕暮れ時にはわずかに緑色になります。まさにこれまで誰も見たことのない壁の表情です。さらに、この壁の質感はメンテナンスフリーです。この建物が存続する限り、数百年はこのままの状態を保ちます。(内藤廣)
沿革
平成14年11月 建設着工
平成17年3月本 体工事竣工
平成17年10月8日 開館
平成19年7月20日 第48回BCS賞(建築業協会賞) 受賞
平成19年2月6日 第14回しまね景観賞大賞 受賞
平成20年9月 第14回甍賞金賞 受賞
平成20年10月UD賞(アーバンデザイン賞)2008 受賞
平成22年10月第12回公共建築賞・特別賞 受賞
平成25年1月平成24年度地域創造大賞(総務大臣賞) 受賞
(グラントワ公式ウェブサイトより)
北エントランス側のおろち像
建築北面
中庭広場と回廊、北から東へ
岩見美術館ロビー
岩見美術館内部
企画展「美男におわす」11.27-01.24. パンフレット
撮影可作品
コレクション展パンフレット
回廊北西部
いわみ芸術劇場がこの巨大施設の南から西にあるが、大半が耐震改修工事中である。
南エントランスから出て、大ホール南面を見る。
回廊に戻り西へ。閉鎖中の大ホールのコンクリート打放し面がガラス越しに見える。
回廊をさらに進む。中庭広場を囲む石州瓦壁が大迫力である。
西の細い廊下は楽屋やスタジオにつながる。
回廊に戻り北へ
西エントランスから出て、築山伝いに元のバス停に戻る。
北側の道路とJR益田駅
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