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島根県津和野町 弥栄神社と鷺舞

Yasakajinja and Sagimai,Tsuwano town, Shimane

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July 27,2018 蒲池眞佐子 source movie

弥栄神社

                      

鷺舞は津和野の弥栄神社に伝わる古典芸能神事です。毎年祇園祭りの7月20日(ご神幸の日)は町内11ヶ所、27日(ご還幸の日)は町内9ヶ所の昔から定められた場所で舞います。

鷺舞は天文11年(1542)に時の津和野城主吉見正頼(11代)が山口の祇園会から移し入れた芸能神事ですが、本元は京都の八坂神社祇園会に伝えられたもので、京都から山口へ、山口から津和野へと伝えられました。

坂崎出羽守の時代に一時中絶しましたが、亀井氏の時代になって茲政(2代藩主)は、寛永20年(1643年)坂田兵左衛門、柴屋彦両人を京都に派して京都祇園会の鷺舞を直接習得させ、今日まで受継がれています。

当屋制の事、鷺舞屋敷の事、諸々の儀式、ならわし等は時代の変遷に伴い省略されて記録に残るのみですが、鷺舞そのものは正しくうけ継がれ大事に保存されて「日本に只1つ残る鷺舞」と云われています。貴重な無形文化の遺産として学術的にも高く評価されています。

昭和30年に京都の八坂神社が鷺舞の復活を企画し、逆に津和野の鷺舞を習得に来ましたが、一度伝統の断たれたものの復元は到底不可能のように思われます。

昭和5年11月、明治神宮の鎮座十年記念祭典に全国から選ばれた7種の芸能神事の中に加えられて奉納しました。

昭和43年4月、神戸生田神社の明治百年記念特別祭典に招聘され、祭典儀式に組み込まれて奉納しました。万国博覧会の会場では鷺舞の映画が3ヶ所で上映されています。

鷺舞の構成

舞 方 鷺雌雄 2人 棒振 2人 羯鼓 2人

囃 方 太鼓 2人 鐘 2人 鼓 2人 笛 2人

唄 方 数人 外に当屋 2人 警固 2人

子鷺鉾 12人

大傘鉾(上使鉾とも云う) 6人

最近は省略して鉾の18人は行列に加わらず、鉾は当屋の前に並べて建ててあります。

(津和野町観光協会「ゆーうにしんさい」より)

鷺舞には他に子供たちによる子鷺舞がある。(動画0001)

当屋の鉾

           

鷺舞の様子(動画0002〜0004)

                                     

7番目の御旅所で舞った後、神輿を子供たちと一緒に担ぎ、弥栄神社へ向かう

交差点では宮司が四方に大麻でお祓いを行う(動画0005)

    

弥栄神社での奉納(動画0006〜0007)

                                 

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