島根県安来市 清水寺
Kiyomizudera,Yasugi city,Shimane
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安来市清水町528 清水寺本堂 重文 近世以前/寺院 室町後期 明徳4(1495) 桁行七間、梁間七間、一重、入母屋造、こけら葺 棟札4枚 19040218
Nov.15,2021 瀧山幸伸
Nov.2012 中山辰夫
島根県安来市清水町528
宗派:天台宗
本尊:十一面観世音菩薩
清水寺は、鰐淵寺(出雲市)・三仏寺(鳥取県東伯郡)・大山寺(鳥取県西伯郡)と並ぶ天台宗の古刹である。
寺伝では587(用明天皇2)年に尊隆上人が開いたというが伝説の域を出ない。平安時代前期には40余坊の伽藍を数える
天台霊場として栄えたといい、この時期の仏像彫刻を多く所有する。
戦国時代には毛利・尼子氏の保護を受けて寺勢を強め、江戸時代には松江藩主堀尾氏から寺領100石を与えられた。
伽藍は、戦国時代の兵火で根本堂を残してすべて焼失したが、江戸時代に再興され、現在に至る。
境内見取図
大門とその付近
川沿いに約108段の石段を登る
境内へ行く途中にある精進料理の松琴館、紅葉館。遠方から紅葉越しに見る館が美しい。
境内に入る。
全景
弁財天
宝庫
常行堂(阿弥陀堂)
本尊は木造阿弥陀如来坐像(国重文)ヒノキの寄木造 平安時代後期の作
毘沙門堂
護摩堂とその周辺
根本堂までには石段が待っている。
見事な獅子
千年杉
根本堂(本堂)
国重要文化財(附 棟札)
現存する伽藍の中で最古の建築 戦国時代の戦火からも免れ、室町時代初期の様式を伝える。方7間、入母屋造、?葺き
1987〜92(昭和62〜平成4)年に解体修理が行われ、柱の枠肘木に「明徳4(1393)年」の墨書が見つかり、建立時期が判明した。
本尊の木造十一面観音立像(国重文)は、ヒノキの一木造で、翻波式の美しい衣文などから平安時代前期の作とされる。
鐘楼
銅鐘は島根県文化財指定。1421(応永廿八)年「和州(現奈良県)住人大工友光」の銘をもち、総高103.8cm、と県内でも特に大型である。
休憩
お店のおばさんから抹茶のサービスと三重塔臨時公開の情報を頂きました。
三重塔
約120段の石段を登る。
島根県指定文化財
一万人の浄財により建立された。
1827(文正10)年恵教の発願により棟梁・富谷寛太によって起工。33年後の1859(安政6)年完成した。完成時には発願者・恵教や
棟梁・富谷寛太もすでになく、棟梁は富谷寛太から子、そして孫の唯市の代になっていた。
構造は三間三重塔婆 本瓦葺 素木造 塔高さ21.2m。初層縁廻りは擬宝珠高欄を付した縁をめぐらせる。
全景
山陰では唯一のもので、中興恵教和尚が発願し、33年の年月をかけて1859(安政6)年完成。
相輪
相輪を含めた高さは約33m
組物
正面の中央間は板唐戸、脇間は連子窓、中備えは中央間に立体的蟇股 初層組物は三手先、初層軒廻りは二軒繁垂木
蟇股
竜と花の彫刻。頑張って全部写しました。見事な彫りです。
魅力的な獅子、2組
三重塔内部
運よく団体さんの一行に合流して最上階まで塔乗できた。
二・三階へ登れる階段の設備があるのは江戸時代以前の塔では例がなく、構造的に珍しいものである。
内部は心柱を礎石まで通し、さらに四天柱も付け、心柱のまわりに四方仏坐像を安置し、さらに三層の心柱の前の花頭窓内に
小仏を安置している。
仏像
初層の内部の厨子には五智如来像が安置される。二層には小塔がる。
階段
4か所ほどある。やっと一人が上り下り出来る巾で、かなり急である。
意匠の一部
組物例
最上階三層部からの景観
古門堂茶室
文化年間(1804〜18)に建立された。島根県指定文化財
境内散策
仁王門
本堂
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