静岡県伊東市 川奈ホテル
Kawana hotel,Ito City,Shizuoka
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Oct.2016 柴田由紀江
静岡県伊東市川奈昭和11年(1936)竣工。
設計:高橋貞太郎
施工:大倉土木
鉄筋コンクリート造フジサンケイレディスクラシックの舞台になっているゴルフコースを有するホテルです。
毎年、米国のゴルフ誌が選ぶ「世界ベスト100コース」の50位前後を常にキープしているゴルファー憧れの名コースだとか。「日本ゴルフコース設計者教協会」のHPによれば、
『大島コース(18ホール)は、大谷光明の設計で1928年5月に開場していた。
富士コースの敷地は当初牧場の予定だったがゴルフ場の適地であることを知り、川奈ホテルの経営者、大倉喜七郎が設計をアリソンに依頼した。
海が一望できる雄大で美しい川奈の景観はアリソンのコース理念を実践する最高の舞台となり、全長7048ヤード、パー74のレイアウトが完成した。
コース造成の現場監督は農学博士、丸毛信勝が当たり、岩石に悩まされた工事であったが、1936年12月6日に富士コースとして開場した。
複雑な地形をよくまとめた名コースで、当時東洋一と称せられた。
大谷光明設計の大島、アリソン設計の富士両コースは、その後多少の改造が行われたものの、両設計者の優れた作品は今も生き続けている。』創設者大倉喜八郎(男爵)は、大倉財閥の設立者としても、政商としても有名ですが、川奈ホテルの他に、帝国ホテル、ホテルオークラ、大成建設、富士銀行など20社以上の設立または設立関与し、建築関係でも鹿鳴館、帝国劇場、大倉山ジャンプ競技場など多数に及びます。ただ、喜八郎は1928年4月、大島コースの開場を目前にして90歳で亡くなったそうですから、さぞ残念だったでしょう。あとは兄の喜七郎が継ぐことになります。『日本の代表的なリゾートホテルとして有名なこのホテルは、昭和3年に設立されたゴルフ場とともに古くから知られてきた。
昭和11年、国際観光施設として大蔵省の融資を受け、客室60室・120名収容のホテルを開業した。
17年には横須賀海軍病院の保養施設となり、戦後27年まで駐留軍に接収されていた。
再開後、32年に火災に遭い増改築を施したが、ロビーや大食堂、サンパーラーなどは昔日の姿を良く伝えている。』 (「近代建築ガイドブック東海・北陸編(鹿島出版会)」より)
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