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静岡県浜松市北区 大福寺

Daifukuji,Kitaku,Hamamatsu City,Shizuoka 

 
 

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 General
 
県名勝の庭園、宝物館、石造物多数
 Nature
 
 
 Water
 
 
 Flower
 
 
 Culture
 
 
 Facility
 
 Food
 
大福寺納豆

Feb.23,2020 野崎順次 source movie

静岡県浜松市北区三ヶ日町福長220-3
高野山真言宗
瑠璃山 大福寺
(Daifukuji Temple, Kita-ku, Hamamatsu City, Shizuoka Pref.)

875(貞観17)年、名僧教侍上人が開創した古寺です。裏山の斜面を利用して前面に池を配した回遊式の庭園(静岡県指定名勝)、や宝物館などが見所です。ここで作られる大福寺納豆は、足利や徳川将軍家に献上された歴史を持ち、三ヶ日町を代表する特産品です。10月から翌年3月までに境内に咲く冬咲きの「半蔵桜」も有名です。
(浜松市ウェブサイトより)

パンフレットと現地説明板

          

県文 仁王門

                 

山門をくぐると庫裡

          


奥の中門を入ると宝物殿、その横に庭園が展開する。

       

県名勝 大福寺庭園 江戸初期 池泉回遊式
さて本庭を一覧すると、本庭は客殿の西庭となっていて、面積は八百十坪であり、池庭は二百十三坪という広い池庭となっている。西部の山畔を大築山と見立て、これに多数の石を組み、客殿の前は思い切り客殿の方へ池が乗り出していて、平安期の地割と逆な形となっている。したがって、南北に出島があり、この出島が西方から出ることによって、凸字形の池形が出現している。
(中略)
ただ本庭の石組の中には、近くの摩訶耶寺の石組を模したと思われるものがあるが、おそらく古庭園としての摩訶耶寺の石組を模倣したことが推定できる。今本庭の石組を一覧すると、池畔手前向かって左側の三尊石組手法や、さらにまた向かって右方の山畔出島付近の石組が古手法を用い、いずれも摩訶耶寺の石組に似たものがある。
このことは、本庭が宗?によって作庭されるとすると、養浩館のものとは異なっていて、必ずしも宗?的手法でないことから、そうした問題は興味のある点である。なおまた山畔の滝石組や、山畔下部の石組にも三尊手法が見られて、この時代のものとしては傑出している。
(重森三玲「日本庭園歴覧辞典、昭和49年」大福寺庭園より)

                                          

大銀杏、江戸中期に植えられたという。樹高25m、幹周4m。

       

山門に戻り、本堂への石段を登る。両側に弘法大師八十八ヶ所仏像の石仏が並ぶ。

      

本堂、熊野鎮守、護摩堂、鐘楼、六角堂、大師堂

              

石造物の多い境内である。新しいものばかりだが。十三仏かと思ったら、
正面15仏、両側面5仏で、合計三十三仏である。

     

八十八ヶ所石仏の続きか。

 

大師堂脇の修業大師と弥勒菩薩

            

その他境内

         

鐘楼横からの眺望、猪鼻湖の向こうに浜名湖、手前に仁王門が小さく見える。

    


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