Japan Geographic

看板考 柚原君子


「ペプシコーラ」 

伊東深水、周恩来、井伏鱒二、東海林太郎、佐伯祐三たちが生まれた明治31年(1898)年に、米国ノースカロライナの薬剤師キャレブ・ブラッドハムが調合した消化不良の治療薬「ペプシン」をルーツとしてペプシは誕生しています。

ペプシコーラと同じ?別物?と時に混同されがちなコカ・コーラは全くの別の会社の物です。

ちなみにコカ・コーラはそれより8年前の1886年、同じく米国ジョージア州アトランタで薬剤師のジョン・S・ペンバートン博士が新しい飲料として発明しています。

コカ・コーラはモルヒネ中毒治療の目的でコカインとコーラナッツを配合した薬用酒として誕生したという説もあります。

コカはコカ葉を原料とする意味で、コカ葉そのものはコカインは薄いので中毒性はないとされています。

コーラナッツも原料となっていますが、こちらは興奮剤になります。

コカ・コーラは都市伝説ではベトナム戦争の兵士たちを怖がらせずに戦場で戦わせるために開発された……という説もあります。

コカインと興奮剤からそのような都市伝説になったのでしょうね。

さて看板のペプシですが、愛知県犬山市の大縣神社の近辺で撮影したものです。

ほとんど色彩のないもので朽ち果て寸前で板壁にありました。

近頃は古い看板が売れるそうで、ちなみにネットで調べたら上記のほぼ同じ形のものが売りに出されていて1,100円でした。

看板は色彩が落ちてしまっていましたが、ネットオークションで見たら上記の色彩で、アメリカ国旗の基本色である赤・青・白の3色をベースにしているそうです。

中学の時に、浅草のセキネという甘いもの屋さんで初めてコカ・コーラを飲みました。

初めて飲んだとき、ウッ!薬臭い!と思いました。当時、どういう経緯でペプシやコカ・コーラができたのか知る由もありませんでしたが、その時に感じた味覚はどうやら、今思えば正しかったみたいです。

炭酸飲料、滅多に飲みませんが、たま〜に飲むなら日本を愛する日本人としては、国産の三ツ矢サイダー!かジンジャーエールかな?

 


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