「ぢ」
所在地:埼玉県深谷市の深谷駅内
『いちねんぢゅう』?あれ?『ぢ』を使う?『じ』じゃないの?はたしてどちらなの?
駅構内の写真を一枚。
帰宅して『じ』と『ぢ』の違いを調べようとパソコンを打とうとしたら、『ぢ』を打ち出したいのに、どこを押すかがわからない。
YAHOO検索窓に『ちに濁点付けるにはどうしたらいい?』と入力をして教えてもらうことに。
知恵袋が出て、ベストアンサーとして『「D」のあと「I」をおせば「ぢ」になりますよ』と簡潔明瞭な回答。
ベストアンサー以外もいくつか羅列されていて、ちょっとふざけたものは『ヒサヤ大黒堂に訊いてください』ってものも。
お叱りの回答も。『だぢづでど=DA DI DU DE DO じゃん。小学校で習うでしょ? なんでこんなこともわからないの??』というのもあります。
そうだった済みませんねと独り言ちて『ぢ』が打てるようになったので前に進みます。
『いちねんじゅう』と『いちねんぢゅう』はどちらが正しいかと知りたいので検索窓に『じとぢの違いは?』と入れます。
出てきた回答。国語に関する原稿執筆を仕事とされている方からの回答なので信じることにして、要約をすると下記のようになります。
*-*-*-*-*-*
国が内閣告示・訓令で定めた「現代仮名遣い」(昭和61年)では、「ぢ」「づ」を使うのは、①同音の連呼によって生じた「ぢ」「づ」で、例えば「ちぢむ(縮む)」「つづく(続く)「つづみ(鼓)」②二語の連合によって生じた「ぢ」「づ」で、例えば「はなぢ(鼻+血)」「そこぢから(底+ちから)」「たけづつ(竹+筒)「みちづれ(道+連れ)」の二つの場合に限る。上記以外は原則としてすべて「じ」「ず」を使うこと。
なお、次のような語は「二語の連合」ではあるけれども、「現代語の意識では二語に分解しにくく、元々の言葉を想起しづらい」という理由で、昭和21年の内閣告示・訓令では「じ」「ず」と書くことになっていました。例えば「世界中(せかいじゅう)」「稲妻(いなずま)」などです。しかし「現代語の意識では二語に分解しにくい」という理由が主観的すぎるなどの批判があってか、昭和61年の内閣告示・訓令では、上記のような語について、『じ』『ず』を用いて書くことを本則とし、『せかいぢゅう』『いなづま』のように『ぢ』『づ』を用いて書くこともできる、と、規範が緩められました。
*-*-*-*-*-*
規範が緩められて『ぢ』でもOKとのこと。そうだったんですか。
看板は目を引くために意図的に『ぢ』と書かれたのでなければ、昭和61年以降に設置された看板で、例外の中の使い方での『ぢ』を使用していて正しいことになります。
違和感を覚えた私が間違いであったということです。
老いてなお賢くなりたいけれど、難しいなぁと思うこの頃ですが、『ぢ』の打ち方はD+IであるというYAHOO知恵袋の回答の中に、「えっそうなんだ!初めて知りましたぁ!ありがとうございました!」というのがあり、やたら!(ビックリマーク)の多様にはビックリだけど、ご同輩出現には少しホッとしました。
All rights reserved 無断転用禁止 登録ユーザ募集中