「火の用心優良の家」
撮影日2016年8月 長野県北佐久郡
消防の歩みを見ると終戦から昭和29年までの間に大火が全国で20件も発生しているとのこと。近年までの大火は48件とのことで、その半数以上が昭和29年までに発生していることになります。
看板のあった長野県においては飯田市が昭和21年と22年に二度の大火に見舞われています。特に昭和22年の大火は焼損棟数3,742軒、焼損面積48万1,985平方メートルと戦後最大の大火となっているそうです。
昭和22年といえば戦後に人々の暮らしがやっと落ち着き、これからという時期のはずで被災された方々はいっそう大変であったと想像できます。
ホーローの看板は家門口の柱に貼り付けてあった物。今から63年前(撮影時は2016年)のものということになります。この看板がもらえるのに審査はあったのかしら、消防訓練に参加したりとか、かまどの火の始末や、漏電の検査などあったのかしら、と思いつつ、看板のある町を過ぎました。
火災に関しての体験は小学生の頃、100メートルばかり離れた家でおきた火災で炎が赤く見えて、学校の勉強道具を持って逃げなければ、と思いつつも足がすくんで動かなかった記憶があります。
最近で気になることは、わが家の横が週に一度の廃品回収置き場になっているのですが、目の前にあるワンルームマンションの若い人々が段ボールや古本を夜中に捨てに来ます。朝出さなければいけ無いと思うのですが、夜中に誰かがその段ボールにタバコでも投げたり、故意に火を付けたら、すぐに火事になりそうで、怖いなぁ、と思っています。
都会の人ってマナーが悪い人が結構います。『優良でない』看板作って貼っておきたい気分……。
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