「元気が出る大須観音の看板」
所在地:愛知県名古屋市大須商店街(2011年撮影)
名古屋のお友達に誘われて大須観音詣でをしました。観音様はあっさりお参りして目指すは商店街です。洋服なんて量り売りもあるくらいです。珍しくキョロキョロしました。
露店ではなくお店です。右側は鯛焼きでしょうね。一匹の「匹」の字は見よう見まねで書いた感じ。微笑ましいです。さて、左の看板文字ですが、何を売っているのでしょうか。
12コ280円という区切り方から想像するに「たこ焼き」か?
たまりと味噌は名古屋だからそうかな?と思いますが、たこ焼きにわさびふりかけ?
それでは、そのあとの「りしす」は何?
そして最後の「みっしす」は?
「みっしす」は「ミックス」?
ならば「りしす」は「リクス」だから、それでは「りくす」って何?
そうか、カタカナひらがな混在で無理矢理読めば「ソーす」と読めないこともないから、そうであれば、初めから続けていくと「わさびふりかけ、たまり、味噌、ソース、ミックス」となり、12コ280円のものに掛ける調味料の羅列としては、まあまあ納得となります。
東京だったらたこ焼き12コは500円以上。それにしても大須の12コ280円って何でしょうか。
開店前でしたが、準備中の店主さんの横顔はどうみても外人さんでした。一所懸命書かれたのでしょうね。とにかく花丸謹呈!
商店街のアーケードから名古屋弁のぶら下がりがたくさん垂れていました。その中の一つ。
「おみゃあさん 大須は楽しいええとこだがや 連れてったるに 一緒に行こみゃあ」
そのように誘ってくれた友人に私が返事するとしたら次のようになります。
「ほんでもよぉ わしはあんまり遠くに行ったことがにゃで 駅で迷うといかんわね 改札のくろの方に立っとるで おみゃあさんから見つけてもらわな あかんわね」
石川啄木の短歌に「ふるさとの訛なつかし停車場の人ごみの中にそを聴きにゆく」がありますが、私も愛知県に帰郷して電車に乗ると、なるべく年配のご婦人二人連れの横に座り、名古屋弁で話される会話に聞きいることを楽しみとしています。
知らないご婦人達が話される名古屋弁ですが、その中から亡き父や祖母や叔母のちょっと早口だった名古屋弁と笑顔が浮かんできます。
若い人は大体が標準語になってしまった今、帰郷しても、ふるさとは遠くなりにけるばかりなので、このような垂れ幕にであうとうれしくなります。
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