「駐車場使用の心得」
看板所在地: 東京都江東区白河1-3-13 「清澄寮」
大江戸線「清澄白河」の駅を上がると交差点の脇に 鉄筋コンクリート造4階建てのビルがあります。昭和8年、大林組によって建設された今ではとてもレトロな「清洲寮」です。
寮といっても集合住宅です。一帯は以前は江東区の中心地で区役所、警察署などがありましたが現在それらは東陽町に移り、現在は現代美術館、江戸資料館、清澄庭園、また珈琲店の町としても人気があり、落ち着いた町になっています。
清澄寮はあまりのレトロ感に若者、特に芸術を愛する若者たちに人気で、その80%は若者が居住し、現代美術館に近い所為もあって住居個展などが開かれることもあります。
建物は今ではレトロ感、昭和感満載ですが、建設当時はヨーロッパで最新の集合住宅を模して建てられたそうで、そう言われてみればパリの町にもあるような趣があります。
看板は清澄寮の車庫の壁のコンクリートに直に書かれているような、非常に珍しい物です。
旧書体でカタカナ。車庫ですから特に引火するようなものへの戒めが箇条書きされている感じです。
消火器の機能は完全ならしめること、車は自分の持ち分より出っ張ってはいけなくて完全に格納すること、喫煙はだめ、などなど。
旧書体およびカタカナによる文体だからかもしれませんが、人々が真面目に規則を守って暮らしていた、なんと言ったらいいのだろうか、時代の背骨の確かさのようなものが垣間見られる看板で、建物の撮影に訪れたのがメインでしたが、薄暗がりにこの看板を見つけて背筋正しく見入ってしまいました。
All rights reserved 無断転用禁止 登録ユーザ募集中