「上野精養軒」
看板所在地:東京都台東区上野恩賜公園内
なんとも字の並びが面白い看板で、足を止めました。普通こんなふうに書かないでしょう!というのが足を止めた理由。縦書きなの?横書きなの?今風なの?昔風なの?軒から読むなんて「軒」をよほど大事に?
いろいろ考えて、看板前の停滞時間が長かったです。
しかし、看板は気を引くことに有るから、足を止めてさらに精養軒の方に足が向けば、看板の勝ちですね。
「上野精養軒」は、150年近い歴史を持つ老舗。洋食全般にわたる料理ですが、外国人をもてなす料理がないとのことでスタートはフランス料理だったそうです。明治の文豪達が集い、祝会などでも利用されたことは周知。夏目漱石が上野精養軒のカレーライスを食べた、などよく知られています。
上野公園内にありますので「パンダプレート」という一品も有ります。
蛇足ですが、現在、町に多く見かける「やよい軒」は株式会社プレナスのフランチャイズシステムですが、プレナス創業者である塩井末幸氏の祖父は、上野精養軒の料理長を務めた塩井民次郎氏。日本橋茅場町に西洋料理店「彌生軒」を開店して明治後期まで営業していた人物です。
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