Japan Geographic

看板考 柚原君子


 

 

「オヌシナニモノ」 

 


この頃……生きてるだけでまるもうけの年令に入ってきたので、生きている間にしてみたいことをなるべく実行している。
競馬も。といってもまだ一度しか大井競馬場を訪れていないのだけれど、その時におもしろい名前の馬がいるものだと知った(このときの模様はJG:SEP:2019:東京品川区にアップ済み)。
このときのおもしろい名前は『ピーナツバター』、『チャーハン』、『ガラチョコ』、『サングラスポテト』など。馬のことはよくわからないので名前を面白がって買ったのだけど、これらの名前がまだまだ平凡だったことを昨日知りました。
昨日のTVニュースで福島12Rで『オヌシナニモノ』という名前の馬が優勝したと話題になっていました。「外から伸びてくるのはオヌシナニモノ!オヌシナニモノ!」とアナウンサーが叫んだそうです。文字に起こしてもおもしろいのですから、きっと聴視者たちは沸いたでしょうね。

そんなわけで面白い名前(看板)を貼り付けて走る馬を少し拾ってみました。

自信があるのか無いのか『オレデイイノカ』、『オレタチハツヨイ』。
馬主が野球好きなのか『ヨバンマツイ』『サンバンナガシマ』。
えっ!と驚いてしまうけれども正しい単語『オニャンコポン』。意味は「偉大な者」。
まさか!と驚いてしまうけれどもこちらも正しい単語『キンタマーニ』。パリの観光スポットに実際にある名前。さらにこの馬はご丁寧な落ちがあり、実は雌馬。

願望的な『ジーカップダイスキ 』。現実的な『カアチャンコワイ』、『ネルトスグアサ』。関東所属馬なのに『ナンデヤネン』。馬主の悩みの馬なのか『ドモナラズ』。どうにもならないという勝負に弱い馬でしょうか。でも勝った!その時アナウンサーは「どうにかなったドモナラズ」と言ったそうです。勝ったことがないらしいが『バイガエシ』という馬もいたそうで。

続ければ切りが無い馬の面白い名前ですが、走る前にパドックで馬の姿を見せてくれますが、どの馬も首をふりふり、白い息を吐き、やる気満々で堂々と闊歩していきます。『ソンナノカンケーネェ』という流行語から取った名前の馬もいたそうですが、馬さしくそのとうり。

コロナが収束したら、人生二度目の競馬場に出掛けて勝負と馬の名前を楽しみたいです。

 


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