栃木県栃木市/壬生町 吾妻古墳
Azuma old burial mound, Tochigi city/Mibu town ,Tochigi
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Jan.2015 瀧山幸伸 source movie
Sep.22,2012 田中康平
栃木市大光寺町・下都賀郡壬生町
国指定史跡
栃木県の平野部を南北に貫流する小倉川と、黒川・姿川にはさまれた細長い台地上にある前方後円墳である。墳丘の長軸は南北方向をとり、前方部は南に向いている。長軸の長さは約90メートル、後円部の直径は約45メートル、高さ約8メートルで、前方部と後円部の高さはほぼ等しい。
江戸時代末期に前方部前面が崩され、石材を取り去ったとの所伝があるが、内部主体が破壊されたものではないであろう。墳丘の表面には葺石や埴輪片が認められる。本古墳の特徴は、墳丘が、ほぼ似た平面形をなした幅広い土壇上に設けられている点であり、この土壇の周囲が幅約20メートル、深さ3メートルの巨大な空濠によって囲まれている点である。保存状態はきわめて良く、本地方における古墳時代後期の代表的古墳である。(国指定文化財等データベース 説明文)
吾妻古墳は、黒川東岸の台地上に築かれた前方後円墳です。
墳丘は二段につくられ、墳丘第一段の平坦面(基壇)が幅広くつくられているのが特徴です。墳丘の全長は第一段が117m、第二段が86mあり、堀の底からの高さは約10mあります。
墳丘の周囲には、保存の良い状態で堀が廻っています。東側では、堀の内側に突き出した張り出し部がみられ、堀を渡るための橋がかけられていたと考えられます。堀を含めた古墳の総全長は約170mに達し、壬生町では最も大きな古墳となります。
吾妻古墳の石室については、昔の記録から凝灰岩の切石を使用した横穴式石室が前方部前端につくられていたことがわかっています。石室の玄門は、現在壬生城址公園内に保存されています。
墳丘からは埴輪が出土しており、これらの資料から吾妻古墳は古墳時代後期(今から約1400年前)につくられた古墳と考えられます。
(壬生町教育委員会
説明文より)
栃木県で最大の古墳。下野国分寺の北に位置する。付近には縄文の遺跡も発掘されており、古くより豪族が勢力を保っていたと見られる。