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栃木県宇都宮市 長岡百穴古墳

 Nagaoka Hyakuana old burial mound, Utsunomiya city ,Tochigi
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Oct.9,2012 田中康平


栃木県宇都宮市長岡町


栃木県指定史跡

凝灰岩路頭の斜面に掘り込まれた横穴群は、現在52基(東群44基、西群8基)が南を向いて開口している。しかし重複して掘り込まれたものもあり、実際はもっと多くの墓穴があったことは確実である。
これらの横穴の基本形態は、羽子板型の玄室(げんしつ)から玄門(げんもん)を経て直接前庭部(ぜんていぶ)へ続くもので、羨道(せんどう)に当たるものはみられない。玄室の奥壁はアーチ型でほぼ垂直であり、玄門もほぼ同じ形で中央部が長方形にあけられている。玄門には扉石を嵌込んだとみられる切込みがあり、現在はないが、当時はほとんどの横穴に扉石があったであろう。
この横穴群の造られた時期は明らかではないが、全国的に横穴群が広がった7世紀前半と位置づけるのが適当であり、群集墳のように家族墓的性格をもったものといえそうである。
なお、現在各室に観音像等があるが、これらは後世のものである。
(栃木県教育委員会・宇都宮市教育委員会)

整備されており、アクセスもよく見やすい。宇都宮の環状道路のすぐ脇にあり環状道路からも見ることができる。吉見百穴と同時期とみられ、大化の改新にともなう薄葬令により墳墓の小型化が求められ始めた時期とみられる。

                    



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