東京都文京区 椿山荘
Chinzanso,Bunkyoku,Tokyo
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所在地:東京都文京区関口2-10-8
アクセス:JR目白駅よりバス・地下鉄「雑司ヶ谷」「早稲田」「江戸川橋」など。
椿山荘のある一帯は、その昔には椿が自生するつばき山と呼ばれる景勝地でした。江戸時代は久留里藩黒田氏の下屋敷。明治になり山縣有朋氏が西南戦争の功により年金740円を与えられ、1878(明治11)年にこの地を購入。自宅として「椿山荘」と命名し、自身の趣味である作庭を行っています。その後1918(大正7)年になると大阪の藤田財閥の二代目当主藤田平太郎氏がこれを譲り受け、東京での別邸とします。藤田観光設立と共に1952(昭和27)年より結婚式場として営業を開始。1992年(平成4年)にはホテル椿山荘が開業。歴史的建造物が多い事でも有名です。
庭園内には国の登録有形文化財である『三重塔』があります(元は広島県賀茂郡入野(現東広島市)の竹林寺の塔。塔の一部が欠けたので大正14年に藤田平太郎氏が譲り受けて椿山荘に移築。三層目を復元している。室町時代末期の物と推定されている)
その他の歴史的な物としては下記のような物があります。
『十三重塔』……戦国時代の武将である織田有楽所以の高さ四メートルの塔ですが、近づくことはできません。第一層に四方仏が彫刻されているそうですが、遠くからなので見られません。『庚申塔』……1969(寛文9)に作られた庚申塔。横顔がきれいです。江戸時代に早稲田口から関口台に抜ける野道がこの辺りを通っていた名残だそうです。
食事処として現在も活用中の建物は以下です。
『無茶庵』(むちゃあん)……文京区林町にあった紅葉旅館の離れを移築したもの。室町期の建造物と伝えられているようです。
『木春堂』(もくしゅんどう)……東急電鉄グループの創始者の五島氏が中津川渓谷に所有していた田舎屋を譲り受けたそうです。
『残月』(ざんげつ)……箱根小涌谷にあった藤田男爵の別荘からの移築。国登録有形文化財に指定されています。
椿山荘に行くには、行きか帰りにとてつもなく大きな坂道を登ったり降りたりしなければなりません。息が切れますが、見晴らしが良いことやまた泉が湧き出ていることなど、高低差のある地形で、近辺はどのあたりを歩いても絵になる風景が続いています。
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