東京都八王子市 小仏関跡
Kobotoke Gate,Hachioji city,Tokyo
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May 2,2017 瀧山幸伸 source movie
小仏関跡は、旧甲州街道が険阻な山間部へさしかかる手前に所在します。当初の関所は、武蔵国と相模国の境という要衝に位置する小仏峠の頂上に設けられていました。このときは富士見関または富士関と呼ばれていました。
小田原北条氏の滅亡(天正18年(1590))後に関東に入部した徳川家康が、小仏峠の頂上から駒木野の現在地へ関所を移設し整備したのがこの小仏関所のはじまりといわれています。
「小仏御関所絵図」等によれば、関所には東門と西門が設けられ、敷地の北側に間口5間、奥行3間の番所が設けられていました。東門の外には榎沢川が流れており、駒木野橋(関所橋)が架けられていました。関所の周囲にはほぼ正方形に木柵がめぐり、南側は小仏川を越えて対岸の山麓まで約216mの竹矢来(たけやらい)が組まれ、通行人の往来を厳しく規制していました。関所の警備は、元和9年(1623)以降は4人体制となり、それは幕末まで続きました。
関所は、明治2年(1869)の太政官布告により廃止され、建物等も取り壊されました。現況は公園となっていますが、石碑と通行人が道中手形を載せて提示した手形石や手をついて待った手付石が残され、当時の雰囲気を伝えています。
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