東京都新宿区 京王プラザホテル
Keio Plaza Hotel,Shinjukuku,Tokyo
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深谷光軌の代表的外空間 |
Nature
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大都会の雑木林 |
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オールデイダイニング「樹林」 |
uly 3, 2019 野崎順次 source movie
京王プラザホテル四号街路空間雑木林プロムナード
設計: 深谷光軌
工期: 1971-1977年、1983年に改修
深谷光軌(ふかや こうき、1926年 - 1997年)は、日本の造園家、作庭家。実家は寺で、得度し僧籍に入る。後住職を辞し、1962年、36歳になってから本格的に庭園の作庭を開始した。
(中略)
人柄は激しく厳しく人に接するため、トラブルが耐えなかったという。 造園家と一緒にされるのを嫌い、そのため自分の作品を庭と呼ばず「外空間」と呼んだ。また、植栽を行うにも造園業者や植木屋を使わず、林業の植樹専門技術者に頼んでいた。
(ウィキペディア「深谷光軌」より)
深谷光軌(1926-97)が「外空間」として都市のただ中で展開した石と緑の空間は、日本の庭で受け継がれてきた自然を扱う手法を、現代の都市におけるかたちへ展開させた数少なく例の一つである。
(中略)
京王プラザホテルの周りの雑木林は、落葉広葉樹のコナラの株立ちの木を中心とした林である。新宿の高層ビル群の間に、突如そよとした気配が差し込まれ空気が和らぐ。あるインタービューで深谷は、「雑木林という、自然を見ていると、雑木林って普遍的でしょ。そして長い、長い人間と自然のかかわり合いの中に在った。だから使うのです。ヒューマン・スペースの中に不可欠と考えるから。雑木は風によくそよぐものだけ使う。なぜかって、風が見えその表情がとてもやさしいからね。雑木とこれらの灌木は、風が吹き通ると、互いに話し合うじゃないですか。葉と枝をこすり合わせて、詩が生まれるような雰囲気を醸すものって、いたわりに通じるでしょう」(『探訪日本の庭・別冊二・現代の名庭』、1979年、小学館刊)と語っている。
(中略)
彼の石の表情の出し方は独特であり、「京王プラザホテル四号街路空間」にもそれが顕著に見て取れる。歩道と上段のテラスをつなぐ斜面は、直方体に割られて黒く粗い肌を見せる安山岩の組み合わせで大きな面が覆われており、まるで巨大な岩盤であるかのような気配を生み出している。上段テラスの一部の平面は、のこぎりで切りそろえられた平滑な面をもつ方形の石が同じ長手方向に敷き詰められ、単にテラスというよりも面そのものが力強い造形物となっている。
(岡田憲久「日本の庭 ことはじめ」TOTO出版、2008年より)
見上げると、夕やみに高層ビル群
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