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東京都目黒区 蟠竜寺

Banryuji,Meguroku,Tokyo
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Feb.9,2024  柚原君子


所在地:目黒区下目黒三丁目4番4号

蟠龍とはとぐろを巻いて力を蓄える龍の意味。目黒行人坂下にあった称明院(慶安元年1648年開創)という小庵を、増上寺の霊雲上人が浄土宗の戒律を復興するため現在地に移し、宝永6年(1709)霊雲山称明院蟠龍寺と改名再建。本尊は都指定文化財になっている「木像阿弥陀如来像」。

本堂横の岩窟内に石造弁財天、「山手七福神の弁財天」がある。江戸裏鬼門の鎮守として通称「岩屋弁天」と呼ばれている。「岩屋辯財天」の石碑には、「江戸裏鬼門鎮守」「安永四年」の文字があり、これが江戸最初の山手七福神と呼ばれる所以となっている。また、弁天堂内に木造弁財天(八臂の天女像)が安置されている。

おしろい地蔵もある。関東大震災後、浅草にあった欣浄寺(ごんじょうじ)から移転された像。顔のあばたに悩む女性が願掛けをしたところ治ったという故事から、おしろいの鉛害に悩む歌舞伎役者が江戸時代に訪れたという話もあるそうだ。

また当寺には「目黒大仏」と呼ばれた阿弥陀如来像があったが明治時代の廃仏毀釈で、1871年(明治4年)にフランスに流出し、現在はパリのセルヌスキー美術館(英語版)(Musée Cernuschi)に所蔵されているとのこと。

小さい寺だが池も有り落ち着いた雰囲気。本堂に上がらせて頂いて天井の龍を見せていただいた。比較的新しくご住職の友人が描かれたそうだ。本堂壁には琵琶などの楽器や旗、天蓋などを手に舞う雲中供養菩薩様がたくさん。音楽やアートのライブが本堂で行われてもいるなどなど、お話をたくさんご住職から頂いた。感謝。

                                               


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