JAPAN GEOGRAPHIC

東京都港区 明治学院

Meiji Gakuin
Category
Rating
Comment
 General
 
 
 Nature
 
 
 Water
 
 
 Flower
 
 
 Culture
 
 
 Facility
 
 Food
 


港区白金台1-2-37 明治学院インブリー館 重文 近代/学校 明治 明治22(1889)頃 木造、建築面積150.8㎡、二階建、銅板葺 19981225


Feb.2010 撮影/文 柴田由紀江 明治学院大学白金キャンパス

2013年に創立150年を迎える明治学院の、インブリー館(重要文化財)・記念館・チャペルを訪ねて参りました。

   

明治学院インブリー館

東京都港区白金台1-2-37

明治22年(1889年)ごろ竣工

設計:不明

施工:不明

構造:木造2階建て、銅板葺

国指定重要文化財

構内看板「明治学院インブリー館」より転記

-----------------------

明治学院がこの白金の地に開校したのは、明治20年9月15日であるが、開校までに普通学部校舎及び講堂のサンダム館と同部寄宿舎のヘボン館が建築されていた。

引き続き、神学部校舎兼図書館(現「記念館」)や、当時学院で教えた宣教師の住宅などの西洋館が相次いで建てられた。

島崎藤村が小説「桜の実の熟する時」の中で、「向ふの講堂の前から敷地つヾきの庭へかけて三棟並んだ西洋館はいづれも捨吉が教を受ける亜米利加人の教授達の住居だ。白いスカアトを涼しい風に吹かせながら庭を歩いて居る先生方の奥さんも見える。」と書いている三棟の宣教師住宅は、構内西南隅(現高校校舎敷地)にあったもので、今は残っていない。

この建物は、これらとは別に構内東北隅に建てられ、学院の宣教師住宅のうちただ一つ現存するものであり、ウィリアム・インブリー博士が長年住んだので、「インブリー館」と呼ばれてきた。

明治22年頃の建物で、木造瓦葺二階建、建築様式的には十九世紀後半のアメリカの住宅様式を反映している。

昭和39年現在地に曳屋され、平成6年から建物調査、解体調査工事、平成8年5月から組み立て工事を行い、平成9年9月に全面修復が終わった。

現在は木造銅板葺二階建で、延床面積は301.3㎡。同窓会本部等として利用されている。

----------------------- ウィリアム・インブリー(William Imbrie 1845-1928)神学博士。

このインブリー館は竣工時は瓦葺でしたが、大正3年火災により屋根と外壁の一部が焼けてしまったそうです。

現在の姿は下目板張りにペンキ塗り仕上げのこじんまりとした洋館ですが、窓枠やバルコニーの手摺り、破風板など木の質感を生かしたシンプルな装飾が素敵でした。

その見事な修復ぶりと保存状態の良さにも感動致しましたが、なにより現在も学内の建造物として現役であることが喜ばしいことです。

      

明治学院記念館(旧神学部校舎兼図書館)

所在地 東京都港区白金台1-2-37

明治23年(1890年)竣工

設計 H.M.ランディス(Henry Mohr Landis)

構造 1階:煉瓦造、2階:木造、銅板葺

東京都港区「景観上重要な歴史的建造物等」に指定赤煉瓦造2階建ての瓦葺き屋根でしたが、 明治27年6月の大地震で大破し、2階部分が木造に改造されました。

尖塔は大正3年のサンダム館の火災により類焼したため改造されているそうです。

大正12年の関東大震災では煉瓦の煙突が倒壊し、2階部分が大破しました。

昭和41年に道路拡張工事に伴い現在地に移動復原されました。

            

記念館の中には明治学院ゆかりの歴史的価値の高い写真や書物などが展示されています。

牧師であり明治学院の2代目総理であった井深梶之助氏が愛用していた電気スタンドや、「死線を越えて」の著者である賀川豊彦氏直筆の短冊など、貴重な品々をケースから出して撮影させて下さった職員の方に心から感謝致します。

             

明治学院チャペル

東京都港区白金台1-2-37

大正5年(1916年)竣工

設計:ウィリアム・メレル・ヴォーリズ(William Merrell Vories)

施工:田村虎之助

構造:木造平屋建て

東京都港区「景観上重要な歴史的建造物等」に指定

1919年にW.M.ヴォーリズ氏が、華族の一柳末徳子爵の令嬢満喜子さんとの結婚式を挙げたチャペルとしても有名です。

残念ながら今回の訪問では礼拝堂は終日使用中で、竣工当時の姿に復原された内部や、オランダ製のパイプオルガンを拝見・撮影することは叶いませんでした。

しかし大変な手間をかけて修復されたその姿は、実に荘厳で美しく感動的でした。

この堂々とした外観から受けた印象は、関西学院大学や同志社大学、神戸女学院大学などヴォーリズ氏のミッション建築家としての作品に共通した静けさや神聖さでありました。

浮田山荘から旧大同生命ビルまで、実に様々な建築物を遺したヴォーリズ氏の建築をもっと訪ねてみたくなりました。

              


Sep 2006 撮影:瀧山幸伸  source movie

インブリー館

               

記念館

     

 All rights reserved 無断転用禁止 登録ユーザ募集中