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東京都港区 旧浅香宮邸(東京都庭園美術館)
Former Asakamiya residence(Tokyo garden museum),Minatoku,Tokyo


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港区白金台5-26 旧朝香宮邸 本館 重文 近代/住居 昭和 昭和8(1933) 鉄筋コンクリート造、建築面積1,214.60u、二階建一部三階建、一部地下一階、煙突附属 "伴待所1棟 鉄筋コンクリート造、建築面積32.00u 内庭境門及び塀1基 鉄筋コンクリート造、延長68.0m、内庭境門付" 20150708
港区白金台5-26 旧朝香宮邸 茶室 重文 近代/住居 昭和 昭和13(1938) 木造、建築面積83.27u、桟瓦葺一部こけら葺 20150708
港区白金台5-26 旧朝香宮邸 倉庫 重文 近代/住居 昭和 昭和8(1933) 鉄筋コンクリート造、建築面積118.30u、二階建 20150708
港区白金台5-26 旧朝香宮邸 自動車庫 重文 近代/住居 昭和 昭和8(1933) 鉄筋コンクリート造、建築面積97.50u、洗場附属 20150708
港区白金台5-26 旧朝香宮邸 正門 重文 近代/住居 昭和 昭和8(1933) 鉄筋コンクリート造、門柱間5.0m、東西脇門及び鉄製扉付、東西袖塀附属、東袖塀延長6.4m、西袖塀延長13.1m "門衛所1棟 鉄筋コンクリート造、建築面積64.00u(内装を除く)、北面コンクリート塀附属、延長22.9m
宅地30,919.95u 26番2、26番4 地域内の池、鉄筋コンクリート塀を含む" 20150708

Jan. 2018 酒井英樹

朝香宮家は、久邇宮鳩彦王が明治39年(1906)に創設した宮家。
 宮宅の邸宅の設計は宮内庁内匠寮工務課が行い、設計担当技師は権藤要吉、本館の主要室の内装はフランス画家アンリ・ラパンが担当した。
 施工は戸田利兵衛が請負い、昭和8年(1933)に竣工した。(茶室は昭和11年(1936))
 昭和22年(1947)まで宮邸として使用したの後、首相公邸、迎賓館を経て昭和56年(1981)に東京都庭園美術館として開館した。
 

 本館

 鉄筋コンクリート造、二階建一部三階建、一部地下一階。
 平面は中庭を中心にロの字型配置で南半分を客間や住居とし、東から北を事務室、西を厨房室としている。
 南東側一階に玄関を開き、中央東寄りに大広間を配して西を喫煙室、南面に接客室を配する。
 二階は居間と寝室が交互に4つ並べ、東南隅に書斎と書庫を配し、三階は南東隅に展望台と西端にウィンターガーデンを配する。

 外壁は基礎回りを布石状の石張とするほかは扁平な薄黄色のリシン掻き落とし仕上げとし、縦長の方形の窓を並べ、屋根は陸屋根で一部庇状に水平に張り出す。
 装飾は一階北面の大食堂パラペットに回した幾何学模様のテラコッタなど一部にとどまり、極力装飾を控えた簡素な意匠で統一する。

 一方、内部意匠は対照的に華やかなアール・デコで濃密に装飾する。
 特に一階の大広間、大客室、小客室、次室、大食堂と二階の書斎、殿下御居間はラパンの設計により、各室とも直線や円弧を組み合わせた幾何学的な構成を主とする。

 壁面や建具、照明器具にラパン自らの壁画などアール・デコを代表とする芸術家による作品が用いられている。
                   
 《大広間》
  寄木張の床、合板張の壁面で、北面には大理石レリーフをはめ、天井全体の格子枠に円形の照明を並べる。
  玄関境の銅製扉には有翼の女性像を象ったガラスレリーフをはめる。
         
 《大客室》
  壁面や天井回りの柱形やデンティル、壁上部の壁画、ガラス製の大シャンデリア、幾何学模様のエッチングガラスをはめた扉などがあり、もっとも意匠の密度が高い部屋。
       
 《次室》
  壁を朱色の人造石とし、中央に大型の磁器製噴水器を据える。
 
 《小客室》
  壁全体を緑色を基調とした壁画を張る。
   
 《大食堂》
  小壁や柱形を大理石張とし、壁面に銀色の石膏レリーフをはめ、天井からパイナップルやザクロを象ったガラス照明を吊る。
  北面の暖炉上は果物などの壁画で飾り、窓下には魚介を象った銅製グリルをはめる。
    
 《書斎》
  八角形平面で床は寄木、壁面は合板張とし、四隅のうち出入口を除く三カ所にニッチ状に本棚を設け、周囲に8本の細い丸柱を立てる。
  
 《殿下御居間》
  半円形の漆喰塗ヴォールト天井、北面に暖炉を設け壁に細い丸柱を並べ、灰色を基調とした壁布を張る。
   

 その他室は宮内省内匠寮による設計であるが、大理石やタイル、鋼製グリルや照明器具を幾何学的な文様で飾っている。
 しかし、小食堂は床の間を設けるなど和風の意匠を用い、二階ベランダなどは装飾を極力廃している。
 《一階廊下》
   
 《喫煙室》
 
 《小食堂》
   
 《第一階段》
             
 《第二階段》
       
 《若宮寝室》
       
 《相の間》
   
 《若宮居間》
      
 《殿下寝室》
   
 《妃殿下居間》
     
 《妃殿下寝室》
  
 《姫宮寝室》
  
 《書庫》
  
《ベランダ》
 
《北の間》
  
《書庫》
  

茶室
 設計は中川砂村、大工棟梁は平田雅哉が務めた数奇屋造の茶室で、『光華』の名を持つ。
 木造平面建、屋根は本体が桟瓦葺、庇はこけら板を銅板で包んだこけら葺とする。
             
《内部》
   

倉庫
 鉄筋コンクリート造二階建、屋根は陸屋根。
基礎を高くして床高を高め、外壁をリシン掻き落とし仕上げとする。
 南面と東面中央に出入り口を設け、各面に両開鉄扉の窓を並べ、それぞれに水平庇を付ける。
 内部は中央に広間と階段を置いて両脇を倉庫とし、板床で壁は堅板張。
     

自動車庫
 鉄筋コンクリート造平屋建、屋根は周囲にパラペットを立ち上げた陸屋根で、南面正面に縦長の水平庇を設ける。
 西寄り3分の2が車庫、東側を作業室及び物置としている。
    

正門
 間口5.0mで東西に脇門を持ち左右に袖塀を延ばす。
 門柱及び袖塀は鉄筋コンクリート造、下部は三段布基礎状石張、上部を白セメント塗り仕上げ、傘石を載せる。
 鉄扉は当初材が残り、菱格子の中に唐草文様を施した意匠を持つ。
                 

 旧朝香宮邸の本館は、簡明な外観としながら、内部は建設当時最新のフランスの作家の作品を主要室に配し、濃密で洗礼されたアール・デコ意匠でまとめ上げており意匠的に優れている。
 昭和初期の我が国有数の設計組織である宮内省内匠寮による邸宅建築の頂点の一つとして価値が高く、倉庫や自動車庫も統一された意匠であるこもあり重要文化財に指定されている。


May 24,2016 柚原君子

                                                                                             


Aug.2016 松田浩志

撮影: May.18,2016

東京都庭園美術館
                                                         

 誕生八幡神社

『戦国時代の文明(ぶんめい)年間(1469年から1487年)、太田道灌(おおたどうかん)が夫人の安産を祈って勧請し、 無事男子が生まれたので誕生八幡(たんじょうはちまん)と呼ばれるようになったと伝えられています。
 目黒通りの拡幅で境内地を削られ、コンクリート造りの社務所(しゃむしょ)の上に木造の社殿(しゃでん)を安置しています』 
目黒区ホームページより転載
        


高福院

目黒駅を出てすぐの東京都庭園美術館へ向かう目黒通り沿いにある。
高福院の本堂の目の前に不釣り合いの大きな石灯籠。もともとこの寺のものでなく他所より移築したものとのことでした。神社・寺ともに武家屋敷に連なる元の姿を思い起こすのは無理だとしても、ほっとできる場所でした。

 『寛永(かんえい)年間(1624年から1644年)に香川の高松藩主松平讃岐守(たかまつはんしゅまつだいらさぬきのかみ)が、現在の国立自然教育園一帯に下屋敷(しもやしき)を拝領した折に創建したといわれています。
 墓地には大正から昭和期にかけて活躍した、劇作家・小説家の長谷川伸(はせがわしん)、版画家の恩地孝四郎(おんちこうしろう)、江戸時代後期の蘭学医石井宗謙(いしいそうけん)の墓があります。石井宗謙(いしいそうけん)はシーボルトの鳴滝塾(なるたきじゅく)に学んだ人物で、シーボルトの娘いねに産科の技術と知識を指導しました』
目黒区ホームページより転載
                                


Sep.2015 瀧山幸伸 4Ksource movie

                                                                   





Mar.2010 撮影:瀧山幸伸 source movie

A camera
                                                                                                                                                                            



B camera
                                                                                                                                             




Dec.2007 撮影:瀧山幸伸  source movie

旧浅香宮邸

1933年 竣工。
朝香宮ご夫妻がパリ滞在中に刺激を受けたアール・デコ様式を採用した建築。この様式は1910年代から30年代に流行した。
その様式を代表するフランス人装飾美術家アンリ・ラパンが、玄関、大客室、大食堂、書斎などの内装を担当し、ルネ・ラリックらも参加した。
基本設計および内装は、宮内省内匠寮の建築家・権藤要吉が担当。

参考資料:『朝香宮邸のアール・デコ』 「東京都庭園美術館について」 井関正昭 東京都庭園美術館 2004年

  

入り口
     

本邸
              

前庭
     

日本庭園
           

外周
    

庭園美術
        






Sep.2000 撮影/文:高橋久美子








                  
事務局用


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