東京都三鷹市 山本有三記念館
Mitaka Yamamoto Yuzo museum
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July 2009 撮影:高橋久美子
大正15年(1926)建築。
設計者・施工者不詳三鷹の駅から、玉川上水沿いの遊歩道を10分ほど歩いたところにある洋館です。
大正15年、海外留学の経験のある実業家の別邸として建てられたもの。
建物の設計者は、はっきり分かっていないようですが、故鳩山一郎邸と意匠の類似から、「鳩山邸」「旧歌舞伎座」「旧明治生命館」などの設計者岡田信一郎ではないかと推測されているそうです。
その後作家・山本有三が購入し、昭和11〜21年(1936〜1946)まで10年間住んでいました。
有三の代表作「路傍の石」「米百俵」は、この邸宅で執筆されました。
門の入口に置かれているのが「路傍の石」の構想を生むきっかけになった石だそうですが、
ろくに読んでもないのに、小石だとばかり思っていた私は、こんな巨石だったかと驚きました。
戦時中は自宅を「ミタカ文庫」として、蔵書を近所の子ども達に閲覧させていたようです。
昭和21年(1946)から5年間、アメリカ進駐軍に接収されていました。
返還後、有三から三鷹市に寄贈され、平成8年(1996)記念館に至る。
スクラッチタイル、大谷石、漆喰などがハーモニーを醸しだす洋館です。
内部のステンドグラスやドアなどの金具は当時のままだそうです。
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