東京都墨田区 両国駅、隅田川橋梁
Ryogoku station/Rail bridge,Sumidaku,Tokyo
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Oct.2014 柚原君子
■JR旧両国駅 (東京都墨田区横網1-3-20)
昭和4年(1929年) 竣工。設計は鉄道省建築課。施工は銭高組。構造:鉄筋コンクリート造2階建て。この地域は軟弱な地盤のため6mの松杭を2,000本余も打ち込んで建てられているそうです。両国は明治37年開業以来内房・外房線の起点として房総方面への玄関口でしたが、その後、総武本線が東京駅の地下に乗り入れるようになり、両国駅は通過駅になりました。急行電車の止まらなくなった駅は資材置き場であったそうです。使われなくなった駅舎は取り壊されることは免れましたが、その後は驚くことに「ビアステーション両国」となり、駅員がビアホールの店員となったりした時期もあったそうで、歴史としては異質な経緯を持っている駅舎です。現在はそのビアステーションもなく居酒屋のチェーン店が入り、鉄道やら土俵やらが再現されて、ゴチャゴチャとした空間になっています。それでも価値ある建造物が残ってることは喜ばしい限りです。
洋館型の旧駅舎を正面から見上げたり、ガード下から垣間見るのも良いのですが、現在の両国駅のホームから見下ろすこともできて、この位置ですと左側に国技館の幟がはためき、奥にはスカイツリーを配することになり、また格別な絵柄になります。
■総武本線隅田川橋梁(両国橋鉄道橋)
JR旧両国駅の向かいの交差点を渡ると隅田川に上がっていく階段があります。川岸に出られますので美しいアーチ橋の全景を堪能することができます。今から80年前に建設された橋です。
橋の長さは172m 。竣工は1932年3月(昭和7年)。横河橋梁製作所 製作。
「上部構造は3径間で隅田川を渡り、連続プレートガーダーのうち側径間(1径間目・3径間目)にヒンジを設けたゲルバー桁を基本としている。さらに、中央径間にはアーチ部材を組み合わせたランガー桁を採用し、本橋の外観上の特徴となっている。ランガー桁は、桁とアーチの双方で荷重を支える補剛アーチ形式の一つで、日本では本橋に初めて採用された」(「」内は参考資料:土木学会HPより抜粋)
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