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東京都品川区 戸越八幡神社

Togoshihachimanjinja,Shinagawaku,Tokyo

 
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Oct.3,2023  柚原君子

東京都品川区戸越2-6-28  

旧社格は村社で、戸越の鎮守様で現在の名称は戸越八幡神社。
江戸時代までは「とごえ」と呼ばれていたそうで、この地が江戸越えの村だったことに由来するそうです(一部では地形の「谷戸」からの説もあり)。
神社左手には戸越の名称由来となった石碑もあり、それには、古歌に『江戸越えて 清水の上の成就庵 ねがひの糸のとけぬ日はなし』とあり、これが戸越の地名のはじまりとも伝えられている、と書かれています。
1830(文政13)年の『新編武蔵風土記稿』には
『(戸越村)八幡社。除地二段五畝十五歩。村の東にあり。神体は木像にて長五寸許の坐像なり。村内字藪清水と云所より出現すと云傳ふ。勧請の年月詳かならず。村の鎮守にて毎年九月二十八日神楽を奏す。 本社九尺四方前に拝殿あり、四間に二間半。それより二町許の間は雨側に松杉の並木連り、其中央に石の鳥居をたつ。行慶寺別当せり。』

戸越銀座の直ぐ脇の坂を登っていくと、村の森の中に入っていくような静かな石畳みの参道があります。珍しい形と思える4体の像が水盤を支える手水舎があります。鳥居と狛犬を抜けると舞殿の前が広場になっていて何故かソファとクッションとテーブルが。何かのイベントかと思って、出も誰でも座って良さそうなので坐ると、お茶が出てきました。ビックリでした。甘い飴が付いています。神社の方のご好意のようです。
奥に狛犬がもう一組ありますが、江戸時代のものとの立て札があります。
社殿は欅造入母屋造銅版瓦屋根で1855(安政2)年に創建されたもの。震災、戦災にも免れ都内でも古い木像の建物。本殿の脇にゆるやかな木の階段が有り、本殿内部にあがって休むことができます。天井の絵はまだ新しいようでしたがきれいでした。本殿脇の木は、品川区の保存樹木指定で、高さ18mにおよぶ巨木「ケンポナシの木」。天然記念物。推定樹齢250~300年。夏には白色の小花を開き秋には甘味のある実を結ぶ、とありますので、かなり長い時間見上げて探しましたがみつかりませんでした。神社では普通鈴を紐でゆらして鳴らすのですが、戸越八幡神社ではお賽銭箱の前に三個の鈴が有りそれを手にとって鳴らすようです。見上げると龍の彫刻がとても細やかできれいに思いました。
戸越銀座に戻りましたが、八百屋さんや揚げ物屋さんの呼び込みや垂れ幕などを想像していましたが、庶民的なにぎやかさはなく上品なお店ばかりでした。

 

 

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