東京都品川区南極観測船・砕氷船 宗谷
(South Pole Observer s.s. Soya, the miracle ship, Shinagawa-ku, Tokyo)
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こんな小さな船で南極へ |
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Dec.2011 野崎順次
東京都品川区東八潮
船の科学館
南極観測船・砕氷船 宗谷撮影日: 2011年12月18日総トン数:2,722.4t
全長:83.7m、
幅:12.8(15.8)m
速力:12.5ノット
装備等:ヘリコプター4機、小型飛行機1機搭載
定員:140名、
就航:1938年
※データは第3次南極観測時(1958)のもの南極観測船「宗谷」が第1次観測隊を乗せて、南極まで2万キロの航海に旅立ったのは昭和31年11月8日、今からちょうど50年前のことである。当時はまだ敗戦の影響が残っていて、国全体が貧しかった時代。それだけに南極計画を復興の糸口にしたいという国民の期待は大きく、現在のオリンピックやサッカー・ワールドカップの選手団以上の期待を背負っての旅立ちであった。大群衆に見送られ、港中の船がいっせいに汽笛を鳴らして門出を祝福したと言われる。宗谷の実物をごらんになった方ならお分かりだと思うが、宗谷は小さな船である。その小さな、しかも耐用年数ぎりぎりの、そんな船を精一杯改装して南極へ向かったのである。専門家の中には、南極までたどり着くのは無理だとの意見を述べる者もあった。普通に考えれば当然の判断であったろう。砕氷船で最も大切な能力は運動性能。それを支える宗谷の出力は4,800馬力。同時代アメリカの砕氷艦バートンアイランド号は13,000馬力、大人と子供ほどの差がある。その、非力な老朽船で「接岸不可能」と言われた難所〜昭和基地のあるプリンスハラルド海岸まで行こうというのだから、到達不可能と言われるのも当然である。しかし、宗谷は無事に南極へたどり着き、不可能を可能にした。これが、宗谷が「奇跡の船」と呼ばれる所以である。
船の博物館に停泊中の宗谷
最上甲板(3F)
最上甲板(3F)船尾側
上甲板(2F)
船橋(ブリッジ)
船首、ファンネル(煙突)回り、ヘリコプター発着甲板
参考資料
塩屋天体観測所HP
羽野誠司HP
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