東京都千代田区 水準原点
Japanese datum of leveling,Chiyodaku,Tokyo
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Dec.2022 酒井英樹
水準原点掩蓋
水準原点掩蓋は、国会前庭の北地区に位置する。
水準原点は、わが国の国土の高さの基準として、参謀本部陸地測量部が明治24年(1891)に建設した。
原点は東京湾平均海面(いわゆる海抜)24.5mの高さに設置され、全国にある水準点の基準となっている。
掩蓋は間口3.8m奥行き3.9mのほぼ正方形の平面を持つ石造(花崗岩切石積)平屋建で、正面に柱廊式玄関と石階段をもつ。
設計の佐立七次郎は工部大学校造家学科(現東京大学工学部)第一期卒業生で、現存する建造物は旧日本郵船小樽支店と水準原点掩蓋のみである。
同期には、辰野金吾(現存代表作:東京駅丸の内駅舎、日本銀行本店旧館)、片山東熊(現存代表作:旧東宮御所(現迎賓館))や曽禰達蔵(現存代表作:慶應義塾大学図書館)がいる。
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