東京都台東区　旧因州池田屋敷表門　

Ueno Inshu Ikeda yashiki main gate,Taitoku,Tokyo

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Mar.3,2017 瀧山幸伸

旧因州池田屋敷表門（黒門）

所在地：東京都台東区上野公園13

台東区の上野公園は史跡の多い公園です。動物園もありますし一日中散策しても飽きることはありません。旧東京音楽学校奏楽堂の道を隔てた向かい側に立派な大名屋敷の門が見えます。重要文化財の旧因州池田屋敷表門です。東京に残されている重要文化財の大名屋敷門の内の一つです。重要文化財として残されているもう一つは東京大学の赤門です（旧加賀藩主前田家上屋敷の御守殿門）。赤門に対してこちらを黒門と呼びます。

この旧因州鳥取藩池田家上屋敷の表門は江戸期には大名屋敷が並ぶ江戸城直下、現在の丸の内の国際フォーラムの西側辺りにありました。明治23年になると、丸の内一帯は三菱社に払い下げられることになり、黒門は高輪御所、現高松宮邸に移築されます。

昭和26年には重要文化財の指定がなされ、昭和29年に再度分解されて現在の場所である上野国立博物館敷地に移築されます。

関東大震災にも太平洋戦争の空襲にも耐え、数回の移築にも耐えた黒門。威風堂々として恐れ多く畏まりたくなります。

門の創建年代は明らかではないそうでが、形式と手法からみて、江戸時代末期のものであることは間違いなく、屋根は入母屋造、門の左右に向唐破風造の番所を備えていて、大名屋敷表門の中でも最も格式の高い門とされています。

2011.9.14撮影　

江戸末期の建築

長屋門、一重、入母屋造、唐破風造両出番所付、総本瓦葺

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