東京都台東区 上野駅
(Japan Railway Ueno Station, Taitoku, Tokyo)
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Jan.2016 柚原君子
上野駅は日本の鉄道黎明期に日本初の私鉄である日本鉄道が、上野 - 熊谷間の第一区線(現在の高崎線)開業時に合わせて、東京下町の山下町に起点駅として明治15年に開業した駅です。
土地は当初は寛永寺の用地を東京都から借りた形。
上野駅は集団就職列車が到着した駅としても古いニュース映像によく登場します。
故郷に帰りたい人が立ち止まって涙ぐんだ駅でもあり、構内には石川啄木の「ふるさとの訛り懐かし停車場の人ごみの中にそを聴きに行く」という短歌の円形の碑があります。
また広小路口を出た左には当時、金の卵と呼ばれた集団就職の中学生を受け取るのでしょうか、東京都の労働局という旗を持った男性に引率された子どもたち姿が、井沢八郎のヒット曲「あゝ上野駅」の歌碑とともにありあります。
部分的に足したり削ったりした駅はホームの端に昔の煉瓦が現れていたり、背の高さよりも低い位置を架線が通っているために、くぐるように歩かなければならない箇所もあります。
駅構内には芸術作品も掲げられています。
平山郁夫画伯が昭和57年の東北・上越新幹線開業を記念して制作した「昭和60年春ふる里日本の華]をもとにしたステンドグラスが中央改札口の券売機の上にあります。
色鮮やかに東北・上越新幹線開業に因んだ沿線各県の県花がデザインされています。
東京は都の花「ソメイヨシノ」と上野駅所在地の台東区の花「アサガオ」、埼玉「サクラソウ」、栃木「ヤシオツツジ」、群馬「レンゲツツジ」、福島「シャクナゲ」、新潟「チューリップ」、宮城「萩」、岩手「桐」、秋田「ふきのとう」、山形「紅花」、青森「リンゴ」とそれぞれ現されています。
はじめは、新幹線のコンコース内にあったものですが、2002年2月22日上野駅構内のリニューアルオープンで、旧上野駅舎の形を残した正面改札に向かって右側の「アトレ」壁面に移設されました。
正面改札の上には猪熊 弦一郎作「自由」と題した絵が掲げられています。
戦後5,6年の1951年に描かれたものです。
1984年と2002年に修復が行われていますが、上野駅にマッチした彩色に感じます。
こちらも上野駅から向かう各県の風景画切り出されています。
スキー、牛、リンゴ、牧場、温泉・入浴、登山・ハイキング、林業、狩猟……なんだか故郷に帰りたい気持ちになります。
集団就職列車は1954(昭和29)年4月5日15時33分青森発上野行き臨時夜行列車から運行開始されたそうで、その初めの列車で上野駅に着いた子どもたちは現在77歳になるということですね。
C62の蒸気機関車が走った上の駅も今では新幹線に替わり、上野が終着ではなく東京駅まで繋がっています。
地上三階、地下四階まである大きな駅となっている上野駅ですが、どこかバタ臭さを残していて、気取って歩かなくても良い気がします。
東京都台東区上野7丁目および東上野3丁目
JR上野駅
撮影日: 2012年7月13日
東京における北への玄関口で、40年くらい前には常磐線の場内放送が東北訛りだった記憶がある。今回は上野駅の表玄関というべき広小路口からグランドコンコース経由で中央改札口に至り、右手の上野駅交番までというコースである。
広小路口
グランドコンコース
垂れ幕には「仙台七夕まつりの更なる発展を願って 下町七夕祭り実行委員会」とある。
グランドコンコースには、朝倉文夫作のブロンズ像『つばさの像』がある。『つばさの像』は1958年に初の東北特急「はつかり」運転開始と駅開業75周年を記念して台東区が寄贈したもので、当初は広小路口に設置された。
切符売り場あたり
中央改札上には、1951年展示の猪熊弦一郎作の壁画『自由』が掲げられている。
浅草口方面、地下鉄への階段と上野駅交番
参考資料
ウィキペディア「上野駅」
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