東京都台東区 谷中界隈
Yanaka,Taitoku,Tokyo
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下町風俗資料館付設展示場(旧吉田屋酒店)
Kyu Yoshidaya wine shop
所在地:東京都 台東区 上野桜木2-10-6
下町風俗の展示場ともなっている「旧吉田屋酒店」は、今から107年前の1910(明治43)年に建てられたものの(昭和61年まで谷中6丁目で営業していた)移築です。
腕木より軒桁が張り出している出桁(だしげた)造りで、前土間、正面入口には板戸と格子戸の上げ下げで開閉する揚戸(あげと)揚戸の出入り口など、江戸中期から明治時代初期の商家の建築様式を今に伝える貴重な建物となっています。一歩入ってみるだけの狭い館内となっていますが、当時のお酒を量り売りしていた頃に使われていた大きな漏斗(じょうご)、秤や枡をはじめ、樽や徳利、木箱や宣伝用ポスターなど多くの資料が展示されています。しています。外国人の見学者も多く、古き良き時代の和様にため息が上がっていました。無料です。
自性院
Jishoin
所在地:東京都台東区谷中6-2-8
自性院は1611(慶長16)年に神田で創建され、369年前の1648(慶安元)年に当地に移っている古寺です。愛染堂に安置した愛染明王像は縁結び、家庭円満の対象として信仰され、江戸時代の文化文政の頃(1804〜30)には愛染寺と称されて参拝客であふれていたそうです。
昭和期に入ると、院内にあるかつらの古木と愛染明王像をヒントとして、川口浩氏の父である小説家川口松太郎氏が『愛染かつら』(雑誌『婦人倶楽部』に1937年2月号から1938年5月号まで)を執筆連載。大病院の御曹司である津村浩三と、同病院に勤める看護婦の高石かつ枝のすれ違いの続くメロドラマです。
主題歌『花も嵐も踏み越えて、行くが男の生きる道♪〜』と歌われたレコードは、120万枚を記録。映画と共に大ヒットとなっています。時代が古くなったのでこのお寺の前を通って『愛染かつら』とわかっても立ち止まる人は少ないかもしれません。
小さな境内ですが大きなかつらの樹があります。ちなみにかつらの葉っぱはハートの形です。すれ違いメロドラマは韓国の連ドラの盛り上がりもありますし、葉っぱのハートの形など後押し材料となって、今の時代だったら訪れる人もいっぱいだったのでは、とひっそりとしたお寺の庭で思いました。しだれ桜が静かに揺れていたのが印象的でした。
※徒歩数分のところに豆大福で有名な『岡埜栄泉』があります。明治33年創業。現在は4代目。建物は昭和初期。……宅急便屋さんのような店頭の旗は不釣り合い。景観的には少し残念。
Yanaka reien
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