鳥取県若桜町若桜鉄道
Wakasa Railway,Wakasa town,Tottori
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June 5, 2021 野崎順次
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鳥取県八頭郡若桜町若桜345-2
若桜鉄道若桜駅
若桜線は、因美線郡家駅から若桜駅に至るローカル線で、昭和5年12月に全通し、木材や木炭等の物資輸送や通勤通学の便として大いに活躍しましたが昭和62年に廃止となりました。その後住民の住民運動が起こり、若桜町などからなる第3セクターによる運営となって、現在も地元住民の足として、重要な役割を担っています。 その若桜鉄道の終着駅の若桜駅には、開業当時の姿をとどめる木造駅舎のほか、機関車を方向転換させるための手動式転車台や給水塔などの設備が残されており、レトロな雰囲気が漂います。平成19年8月には兵庫県多可町からSL「C12型167号機」を譲り受け、現在ではエアーコンプレッサーで圧縮空気を送ることで走行しており、運転体験もマニアに大好評となっています。平成20年6月には若桜駅を含む若桜鉄道にある23の施設が国登録有形文化財となりました。若桜鉄道では現在も硬券切符を使用しており、鉄道ファンに大好評です。
(わかさ観光ガイドサイトより)
現地説明板
国登文 若桜鉄道若桜駅本屋及びプラットホーム 昭和前/1930/1995改修
本屋 木造平屋建、鉄板葺、建築面積107㎡
プラットホーム 石造、面積142㎡、1棟
木材を始めとする貨物の輸送などを主目的に昭和5年に開通した鉄道省若桜線の終着駅。木造平屋建の本屋と、石積プラットホームからなり、本屋のホーム側には下屋状に屋根をかける。当初、本屋は待合室と事務室、休憩室から構成された。若桜駅の中核をなす施設。
国登文 給水塔 昭和前/1930
鉄筋コンクリート造基礎及び鉄製水槽、面積18㎡、1棟
蒸気機関車に給水するための給水塔で、転車台の西北側に位置する。鉄筋コンクリート造基礎の上に鉄製の円筒タンクが載る構造で、東側には基礎内部に入る扉口を開き、北側には梯子をかける。若桜駅のシンボル的存在で、かつての終着駅の機能を知ることができる。
国登文 機関車転車台 昭和前/1930
鉄製転車台、直径15m、コンクリート造ピッチ付、1棟
駅構内の下り方北寄りに位置する機関車転向のための転車台。製造は川崎車両株式会社による。直径15m、プレートガーダーを用いた上路式で、人力によって回転する。ピットには流水を導入して融雪と凍結防止を図っている。終着駅若桜駅の中核をなす施設の一つ。
国登文 諸車庫 昭和前/1930
木造平屋建、鉄板葺、建築面積20㎡、引込線付、1棟
駅構内の南東方に建つ、建築面積20㎡の車庫。線路に対して直交して棟をかけ、線路側妻面を開放として、内部に保線用の車両等を収める。屋根は切妻造鉄板葺。側・背面は竪板壁とし、開口部を設けて採光を取る。内部は和小屋とする。
国登文 旧東転轍手箱番所 昭和中/1951
木造平屋建、鉄板葺、建築面積3.0㎡、1棟
本屋から約70m離れた東南方に建つ。現在の建物は昭和26年に建てられたものであるが、昭和5年開通時にも同規模のものが建設されていた。桁行1.8m梁間1.7mで、切妻造波形鉄板葺で、内部に腰掛を作る造作なども旧西転轍手箱番所と共通である。
国登文 物置および灯室 昭和前/1930
木造平屋建、鉄板葺、建築面積33㎡、1棟
本屋西方に南北棟で建つ。木造平屋建、鉄板葺の矩形平面で、北面線路側を正面とし、西寄りに信号灯の保管室、東寄りにはかつて信号梃子を設置、駅構内の信号を制御していた。南側に倉庫2室を配す。かつての鉄道駅の信号システムを知ることのできる施設である。
国登文 旧西転轍手箱番所 昭和前/1930
木造平屋建、鉄板葺、建築面積3.0㎡、1棟
本屋から約100m離れた駅構内の西北端に建つ。開通当時手動であった転轍機を操作する係員が待機した建物で、内部には腰掛を設け、左右をガラス窓、正面を引違戸とする。屋根は切妻造で波形鉄板を張る。かつての鉄道の運行の有様を知ることのできる建物。
流雪溝 昭和前/1941
コンクリート導水路、幅1.0m、延長278m、1棟
若桜駅構内で除雪された雪を流すためのコンクリート造の導水路。南東から北西に向かって構内総延長278mに及ぶ。溝の深さは85cm。全幅1.0mで、流路幅は60cmを確保している。積雪地における鉄道施設の状況を知ることのできる構造物である。
その他
参考資料
文化遺産オンライン