鳥取県若桜町 つく米、氷ノ山
Tsukuyone/Hyonosen,Wakasa town,Tottori
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Oct.16,2016 中山辰夫
氷ノ山 須賀ノ山
鳥取県八頭郡若桜(わかさ)町 兵庫県養父市
氷ノ山は兵庫県と鳥取県にまたがる標高1510mの山。中国山地では大山(1712m)に次ぐ高さの山で、兵庫県では最高峰である。
山は火山活動による安山岩で出来ている。北西部は急崖、急斜面、南および東側は緩やかな斜面が広がっている。
少なくなったがブナ、ナラ、トチなどの原生林、チシマザサなどの高山性植物が見られ、花もドウダンツツジはよく知られている。
古くから豪雪地帯として知られるが四季を通じて山には登れる。無積雪期は、新緑、紅葉シーズンが人気で地元主催の登山大会も開催される。
登山コースは鳥取川、兵庫県側から何本かあり、難易差がある。
地図
氷ノ山施設
氷ノ山高原の宿「氷太くん」とその周辺
鳥取県八頭郡若桜町の氷ノ山西麓にあるホテルとスポーツ施設で構成される町立の宿泊施設で、若桜町の外郭団体が管理・運営する。
名前は、一般公募で命名された。登山、スキーと、氷ノ山での遊びを満喫するのに絶好の立地である。
「天空のリゾート」といわれるだけに夕日や雲の動きが美しい
氷ノ山越から山頂を望む
氷ノ山自然ふれあい館「響の森」周辺
氷ノ山後山那岐山国定公園内の鳥取県側、氷ノ山のふもとにある展示施設。
2015年4月氷ノ山のビジターセンターとしてリニューアルオープンした。館内には氷ノ山の自然情報や登山道などの情報、若桜地域の観光情報などを紹介する。
スポーツ広場・キャンプ場
キャンプをしていた人たちはスキー場のゲレンデをオートバイで駆けて楽しんでいた。ゲレンデは標高770mから1200mに広がる。
周辺一帯はイヌワシやヤマネが生息する自然豊かな原生林の森で、「日本の秘境100選」にも選定されている。
高地に位置するため、ブナやナラの森に囲まれた林間コースやパウダースノーを体験でき、樹氷も観ることができる。コース総数は5コース
高原の早朝の爽やかさ
氷ノ山登山
登山コースは何本もあるが、初心者向けコース(約4.2㎞)とされる、「氷ノ越コース」を選んだ。
位置とコース図
スタート 入山届を提出する。
薄紅葉の景色を見た後登り始める。標高約900mの登山口から氷ノ山山頂(標高1510m)までは、高さで約710m、距離で4.2㎞登ることになる。
すぐに始まるスギ林を進む。氷ノ山と山岳信仰の案内 標高970m
ツキノワグマとチシマササ 標高1080m
チシマザサの筍(タケノコ)は5- 6月に収穫でき、山菜として特に人気があるガ、クマも好物でぶつかることもある。
旧伊勢道案内 標高1130m
若桜宿は旧伊勢道(但馬道とも呼ぶ)と播磨街道が分岐する宿場町であった。「従(これ)是(より)みぎハはりまみち ひだりハいせみち」の道標も残る。
江戸時代の庶民は、但馬、播磨から氷ノ山越えでお伊勢参りをした。但馬に向かうのに氷ノ山の峠越えが直線距離で一番近かったといわれる。
若桜から徒歩で氷ノ山越えし、元伊勢や三重県の伊勢神宮をまわった。
眺望が開ける
氷ノ山越 標高1250m
地蔵尊と避難小屋がある
目指す氷ノ山山頂
氷ノ山越を左に折れて、避難小屋がある氷ノ山山頂を目指す。
ブナ、ナラ、トチの木々が多くなり、景色もいい 氷ノ山は西日本随一のブナの名所!紅葉には少し早かった。チシマザサも多い。
山頂まで1km 鉢伏山 ハチ高原が見える。
氷ノ山山頂と「こしき岩」 標高1438m
正面にコシキ岩が望める広場には道標があり、右の仙谷から登ってくる登山道と出会う。
コシキ岩を過ぎると最後の登りとなって氷ノ山山頂に着く。
最後の難関と山頂に近い景色
山頂
山頂には一等三角点、関宮町の山頂避難小屋、ヒュッテは撤去されトイレ付展望台がある。
広い山頂からは360度暖簾棒が開け、因幡、播但の山々が目に入る。
舂米(つくよね)棚田
鳥取県八頭郡若桜町舂米
撮影:Oct.15.2016
位置図
若桜町紹介と棚田 (町のHPより)
鳥取県の東南端に位置し、兵庫県と岡山県の県境に接しており、面積は約200?、その95%が山林で人口は約4000人の町。
東には中国地方2番目の高峰氷ノ山(1510m)、西には東山(1338m)、北には扇ノ山(1310m)と1300m以上の中国山地の山々に囲まれている。
緑と清流のまちを象徴するように豊かな自然に育まれた若桜杉は皇居の豊明殿の天井板に使用されている。
また源泉となる大小10の河川が町内で合流して八東川(はっとうがわ)となり、やがて鳥取県の三大河川の一つである千代川(せんだいがわ)と合流して日本海へ流れ下っている。
豊かな自然や城跡・宿場跡や寺院、名勝、スキー場など多くの恵まれた資源を生かした観光の町を目指している。
春米棚田
つく米の棚田は、国道482号線の先、氷ノ山スキー場の下の谷にある。集落からも結構離れている。標高約800mの高地、かつ豪雪地帯にある。
氷ノ山(ひょうのせん 標高1510m)の西面、舂米川の源流部に開かれた棚田で、若桜駅から車で約20分。近くまでは徒歩でないと行けない。
戦国時代から江戸時代にかけて谷を切り開いて造成されたという標高800mの棚田、枚数は現在100枚あり、平成11年に「日本の棚田100選」に選定された。
画像には写っていないが、畦畔(けいはん)の多くは下流の谷から運び上げた雑石で、一度崩壊すれば決して復元できないような見事な石積みが施されている。
「わかさ氷太くん」手前の路上から見る棚田とその周辺
わかさ氷太くん上から眺めるとその形状は美しく、訪れる人々の心を和ませる風景である。畦道は石積である。高地では水を一滴も逃さない構えだ。
畦道の石積
オーナー制度を実施している。
氷ノ山からの雪解け水や雨水といった栄養を蓄えた自然水と山間部特有の昼夜の温度差は、棚田米に甘みと栄養素を与える。
陽の光を浴びて大自然の中で一株一株丹精を込めて育てられた棚田米の美味しさは格別とされる。
作り手の高齢化や担い手不足により、耕作放棄地が目立ってきていると聞く。
小さな田んぼが段々になって並ぶ自然と人工の織りなす独特の造形美を今後も守って欲しいものだ。
つく米の棚田周辺