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トルコ共和国 インスタンブール トプカプ宮殿

Topkapi Palace,Isutannbul, Turkey

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Feb.2011 撮影/文:中山辰夫

世界遺産

トプカプ宮殿は、ボスフォラス海峡と金角湾、マルマラ海が接するイスタンブールの第1の丘といわれる旧市街の高台に立つ。ヨーロッパ側の新市街も、アジア側も一目で見渡せる。

宮殿の敷地は、海側2km、陸側1.4kmに渡る城壁で囲まれ、その広さは70万㎡にも及ぶという。

  

15世紀にイスタンブールを征服したメフメット2世が建設し、歴代のスルタン(オスマン帝国の皇帝)が増築しながら約400年にわたって居城とし、生活し政務を執り行った場である。

権力の強大さを物語る財宝の数々や、優雅な生活ぶりをうかがわせるハレム、宮殿の別荘キョシュキユなど見るところが多い。

広大な敷地内は4つの庭園に分かれ、それを取り囲む建物は現在博物館になっている。

歴代スルタンが集めた財宝・陶磁器のコレクションを見て、オスマン時代の建築や歴史の文化に触れる。庭園散策も素晴しい。宮殿全部をみるには一日かけても足りない。

 

皇帝の門

城壁を過ぎてる、宮殿入口にある最初の門。「皇帝の門」と呼ばれ、かつての宮殿の正門。1478年建立。

自由に出入りできる。この辺りが第1の庭であろうか。

  

向って直ぐ左手にはビザンチン時代の「聖イレーネ教会」がある。いまはコンサート会場に使われている。

   

円錐形の尖り屋根をのせた八角形の「儀礼の門」

入場券と検査が必要である。ここを入ると第2の庭となる。大きく育ったプラタナスの樹木が並ぶ。

   

第2庭園の右手に並ぶ建物群が、宮殿の台所である。厨房には多くの鍋釜が並んでいる。

4000人近くの人が住んでいたとされる。住人や訪問客数千人の料理を毎日ここで用意した。

厨房に続く部屋は宮殿で使用された食器の展示室である。中国製、日本製のコレクションが並ぶ。

   

左手の塔は「デイヴァンの塔」で、宮殿で唯一の高い建物である。トプカプのシンボルとなっている。

塔の下には閣議室、宰相の執務室、客間があって、政治の中枢であった。

    

左奥が後宮ハレムで、「女の世界」である。ここに入ることが出来た男はスルタン以外には去勢された宦官だけ。

かつては400もの部屋があったといわれる。公開されている、スムトラ三世の間、果実の間、広間、王子たちの間

    

第3の中庭へは「至福の門」を通る。ロココ様式の門。ここから先はスルタンとその側近しか入れなかった。

    

入るとすぐに「謁見の間」がある。ここで会議の報告や謁見が行われた。

    

すぐ後ろに「アメフット三世の図書館」がある。

    

右手の建物は「宝物館」。オスマントルコ帝国の財宝がズラリと並ぶ。(撮影禁止) 表現に苦しむ名品がズラリ!

    

庭園への通路

 

第3庭の北西角には預言者の遺品を展示した「聖なる外套の間」がる。

預言者モハメッドの外套が保管されていることから、こう呼ばれる。

   

遺品館の入口部分からタイル装飾が始まる。ホール、財宝の展示室、などすべての壁に足下から天井に至るまでタイルで埋め尽くされている。そのほとんどが16世紀にイズニックの町で製作されたもの。

    

花や葉、草花、果実をモチーフとした何種類ものパターンが揃っている。

    

第3庭の通路を抜けて第4庭に入る。庭の見所は「バグダット・キヨシュク」

ムラト4世がバグダットを征服した記念に、金角湾を望む最高の場所に建設された。

      

《お断り》

説明の必要上、見学していないところ、撮影禁止のカ所での写真は引用したもの。

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