和歌山県広川町 濱口家住宅
Hamaguchike, Hirogawa town, Wakayama pref.
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March 18,2017 大野木康夫 source movie
所在地 和歌山県有田郡広川町広1292
濱口家住宅は,江戸で醤油問屋を営んだ地元を代表する豪商の本宅である。
広大な屋敷地には江戸時代に遡る主屋,本座敷のほか,明治中期の敷地拡張とともに建てられた土蔵群,明治42年頃につくられた御風楼と庭園が残る。
この御風楼は,明治末期の経済人の趣味を反映した大規模で上質な和風建築であり,平面構成,内部意匠,細部造作ともに独創性に富んでおり,価値が高い。
濱口家住宅は,近世から明治に至る屋敷構えが一体で残り,地域を代表する商家の近世から近代に至る発展過程を示すものとして重要な意義を有している。
(国指定文化財等データベースより)
広川では「稲むらの火」で有名な濱口梧陵の西濱口家(濱口儀兵衛家)に対し、東濱口家(濱口吉右衛門家)と呼ばれます。
立地からすれば濱口家は西濱口家の西側(海側)に位置していますので、なぜそう呼ばれたのかはわかりませんでした。
銚子のヤマサ醤油は西濱口家で、東濱口家は田中家、深井家と合弁でヒゲタ醤油となります。
なお、愛新覚羅溥傑と結婚した嵯峨浩の母方の実家は東濱口家だそうです。
東濱口家住宅は現在、東濱植林株式会社の所有で非現住非公開ですが、敷地の南側は広川町に寄付されて東濱口公園となっています。(西濱口家住宅も広川町に寄付されて濱口梧陵記念館となっています。)
文庫(重要文化財)
明治27(1894)年の建築
土蔵造、建築面積34.71㎡、二階建、切妻造、本瓦及び桟瓦葺
東濱口公園の入り口付近にある土蔵です。
道路上から
公園内から
細部
本座敷(重要文化財)
文化11(1814)年の建築
木造、建築面積154.81㎡、入母屋造、本瓦及び桟瓦葺
文庫のすぐ北側の瓦葺の建物です。
道路上から
細部
公園内から
主屋(重要文化財)
江戸後期の建築
木造、建築面積86.00㎡、北面切妻造南面入母屋造、本瓦葺
御風楼(重要文化財)
明治42(1909)年頃の建築
木造、建築面積275.10㎡、三階建、入母屋造、西面物置及び階段附属、桟瓦、本瓦及び銅板葺、石組附属
本座敷の北側に連なる平屋が主屋、その奥に覗く三階建が御風楼です。
主屋
細部
御風楼
細部
広村堤防から
御風楼の手前の煉瓦塀は附指定
北側道路から
附指定の煉瓦塀5棟のうち2棟
文庫北側
主屋北側
御風楼と新蔵
新蔵(重要文化財)
明治30(1897)年頃の建築
土蔵造、建築面積39.37㎡、二階建、切妻造、本瓦及び桟瓦葺
手前の煉瓦塀は附指定
新文庫(附指定)
公園内にあります。
公園内から見た庭園、本座敷、御風楼
公園内から見た土蔵群
手前から南米蔵、大工部屋、北米蔵と連なり、その奥右手の木立に隠れて左官部屋があります。
海側道路や広村堤防からも望むことができます。
南米蔵(重要文化財)
江戸末期の建築
土蔵造、建築面積58.42㎡、二階建、切妻造、本瓦及び桟瓦葺
北米蔵(重要文化財)
明治27(1894)年の建築
土蔵造、建築面積77.76㎡、二階建、切妻造、本瓦及び桟瓦葺
大工部屋(重要文化財)
明治30(1897)年の建築
木造及び煉瓦造、建築面積41.29㎡、二階建、切妻造、本瓦及び桟瓦葺
左官部屋(重要文化財)
明治前期の建築
土蔵造、建築面積23.22㎡、二階建、切妻造、本瓦葺
広村堤防側
堤防側から見た土蔵群
南米蔵南方煉瓦塀(附指定)
南米蔵
大工部屋
北米蔵
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